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オズのハンク
第一幕その十
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「中南米のそれは神様の為のね」
「祭壇なんだ」
「それで特定の日に夕陽を受けると」
 そのピラミッドがというのです。
「神様の姿が見える様なね」
「そうした風にもなんだ」
「工夫がされているんだ」 
 中南米のピラミッドはというのです。
「ピラミッドの階段に出来る影が神様の身体でね」
「影がなんだ」
「そう、それでね」
 さらにお話するカエルマンでした。
「ピラミッドの最下段にある神様の頭の像がね」
「頭だね」
「そうなってね」
「神様の姿が出る様になっているんだ」
「オズの国のピラミッドでもそうだよ」
 中南米のそれはというのです。
「そうなっているよ」
「何か凄いね」
「そうなっているんだ」
「どうして二つの地域でピラミッドがあるのか不思議だけれど」
 ポリクロームも言ってきました、ポリクロームは今もお花から出た露を飲んでいます。この娘がこれで充分なのです。
「そうした造りになっているなんて」
「凄いことだね」
「今でも考えて造らないと出来ないことね」
「けれどそれをね」
「私達よりずっと昔にしていたのね」
「そうだったんだ」
「本当に凄くて」
 それにとです、ポリクロームは言いました。
「不思議ね」
「そうだね」
「ピラミッドは神秘の塊だね」
 こう言ったのはハンクでした。
「僕もそう思うよ」
「そのピラミッドによ」
 ベッツイは自分の一番の友達に微笑んでお話しました。
「私達は今から行くのよ」
「そうするんだね」
「そこには神官さん達がいて」 
「他の人達もいるよね」
「そうよ、その人達にもお会いするから」
「ベッツイも楽しみだよね」
「本当にね。じゃあ朝ご飯を食べて」
 そうしてというのです。
「ピラミッドを目指すわよ」
「是非ね」
「それとね」
「それと?」
「呪いはないわよ」
 ベッツイは笑ってこうも言いました。
「そちらの心配は無用よ」
「呪い、あれだね」
「そう、ファラオのね」
「あれはないんだね」
「本当かどうかわからないけれど」
「エジプトのファラオには付きものだね」
「こうしたお話はね」
 呪いはというのです。
「どうしてもね」
「呪い?」
 クッキーは呪いと言われてもわかりませんでした。
「西の魔女や東の魔女が使っていた魔術かしら」
「そうよ、私はその人達は直接知らないけれど」
「あの人達が使っていたものね」
「相手の人に災いをかけるの」
「そうした魔術ね」
「それがピラミッドというかエジプトにもあるって言われていて」
 それでというのです。
「ピラミッドとかに入ると」
「その呪いをかけられる」
「そうもね」
「言われているのね」
「私達が今お話してるのはツタンカーメン王のお話で」
 
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