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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
031話 行動を開始した二人の異邦人(前編)
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俺は修学旅行から帰ってきた翌日に前々から学園長に相談をしていたことを言いに学園長室に向かっていた。
だが、学園長室についてエヴァをよこすために代償として痛めた腰を氷枕で冷やしながらの体制の学園長の最初の一言は、

「おお。士郎君、ついにこのかを―――………ッ!?」

学園長室にはなにやら鈍い音が木霊した。
それは当然だ。なんせ俺がこのかの使用しているトンカチを改造した(ハンマー並の大きさ)ものを叩きつけたのだから。
それは本気ではなく、なお弱くもなく。
それで学園長はその仙人頭を痛そうに摩りながら、

「毎度学園長室に来るたびにワシの頭を叩いてくるとは士郎君は暴力的じゃのぉ?」
「…毎度同じくだりを繰り返している学園長が悪いのでは?」
「しかしのぉ。このかの気持ちは本物じゃし、ほれ? 士郎君とこのかは仮契約(パクティオー)をした仲じゃろ?」
「その件ですが少し考えさせてくれませんか!? 第一俺とこのかの間柄はまだ教師と生徒なんですよ!」
「その言葉ではもう将来は…ひぃ!?」

俺は『剣製の赤き丘の千剣』を学園長の頬に触れるように布団に突き刺した。それで学園長は押し黙った。封殺とも言うが。

「…だから考えてあげたいんですよ。もしも俺とこのかが付き合うことになったとしても俺はいつ戦場の中で命を落とすかわからないんですから。このかには悲しい思いはしてほしくない…」
「…わ、わかった。わかったからもうこのアーティファクトをはずしてくれんかの? 首が痙攣してきおった」
「わかりました。ですが今後一切とはいいませんがこの件に触れるのは禁止ですからね」
「そうかぁ。残念じゃのぉ…」
「まだいうか…? はぁ、まあいいです。それより前から話していたことですが手はずは進んでいますか?」
「そうじゃったの。士郎君が魔術師の工房と鍛冶場を作りたいという話じゃろ? 魔法で関係者でも一部以外は侵入できないような強固なものを」
「ええ」
「…しかし、急にとは言わんがどうして作ろうと思ったんじゃ?」
「いえ、それがこちらの関係者の教師の人達に以前に魔術関係の部分は魔法と言っておいて鍛冶師の仕事をしていたと口を滑らせてしまったのが原因で、以前にからここの魔法生徒や魔法先生、関係者の人達から打ち直しや新しく作ってくれという話がありまして。
おもに名前を上げますとガンドルフィーニ先生や刀子先生や刹那などおもに前衛を担当するもの達がほとんどですね。だからこの際どうせなら、そろそろ自分達魔術師の工房も手にしたいところでしたので、ちょうどいいから一緒に作ってしまおうと姉さんと話し合っていましたので」
「なるほどのぉ。確かに近年魔法道具は金額が上がり鍛冶師も数を減らしてきたからの。あい分かった。では特注の場所を用意してあるので今日中
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