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剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
025話 修学旅行編 2日目(02) ラブラブキッス大作戦
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だろう。実は昨日の敵陣にいた月詠にずっと見られていたのでしかたなく人気がない場所まで移動して会っていたのだ」
「「「なっ!?」」」

直後三人はすごい驚いた顔をしてすぐになにがあったのか問いただしてきた。

「ふぅ……なに、戦闘事はしていないから安心しろ。あちらも今日は動かないと言われたからな。だがネギ君とは別の意味で告白まがいなことを言われたな」

俺は一回ため息をついた後、三人に月詠はとんだ戦闘狂だということを伝えた。

「殺し愛、って…その月詠? って奴どうかしているんじゃないの?」
「適切な回答をありがとう、アスナ。だがこちら()の世界ではさして珍しいことではないのだよ?」
「と、いいますと?」
「なに、ただ仕事をするだけじゃ高ぶる気持ちを抑えられない者もいるということだ。
例えばより強い奴と戦いたいという欲求は裏の者でなくとも誰しもが持っているだろう。健全的に言えばスポーツがいい例だ。
そしてそれは戦場でも通じることだ。月詠はその欲求のリミッターが少し、いやかなりはずれているかもしれないな。
だから明日もし仕掛けてくるようなら適当にあしらって避けられない戦闘以外は引いた方が身の為だぞ? あの手の類は目をつけられるとどこまでも追ってくるからな。
特に刹那。お前は俺の次に目をつけられているから注意しておけ。奴は……正直言ってしまえば俺は相手したくない」
「あら? シロウにしては弱気な発言ね。別にシロウなら倒せるでしょう?」
「手をつくせばな。だが今日あいつと会って確信した。あいつはフィナと同じ属性だ。だから俺は刹那が心配でならない」
「え゛? フィナって、もしかしてあのフィナ……?」

その名が出た途端、姉さんも顔を顰めた。

「あの、士郎さん? フィナって誰……? イリヤさんもなにか嫌なものを思い出したような顔になってるんだけど」

意外に話しについていけていたのかアスナも会話に参加してきていたがそこでようやく疑問点を上げてきた。

「ああ。麻帆良の地に来る前にエヴァとは種族は違うが戦った吸血鬼なんだが……」
「「吸血鬼……!?」」
「私が言うわね。フィナって奴ね……同姓の、しかも美少年の血しか吸わないとかいう変態なのよ。それがどこで気に入られたのかシロウを追いかけてきてね。あのときのシロウはもうそれは全力で逃げたわ」
「あれはすさまじい恐怖だった。一度本気で撃退してやったが今でも思い出すと鳥肌が立つ……」
「うわぁ……それは確かに。……え! それじゃもしかして月詠って奴、刹那さんのこと……」
「……それ以上は言わないでください、アスナさん。私も鳥肌が立ってきましたから……」

刹那は目を点にして顔を青くして俯いている。まぁ心情は推して知るべしだな。
そんな話をしていたところ、
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