暁 〜小説投稿サイト〜
剣製と冬の少女、異世界へ跳ぶ
003話 麻帆良の仙人
[1/7]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


到着した場所はまだ夜中の為、暗くてまだ場所は把握できないが確かに広かった。
確かに学園都市という言葉にも頷ける。
しかし、それでも気になるものは気になってしまう。
なんだ……あの巨大な大樹は?

「なあタカミチさん、あの木はいったい何なんだ? 見た限りでは齢三百から四百はあると思うのだが」
「まるで御伽噺の世界樹よね」

イリヤと俺は冗談交じりにそんな話をしていたが、なにかおかしかったか?
普通なら笑い飛ばされるところだろう会話をなぜタカミチさんは神妙な顔をしているのか?

「一つ確認を。もしかしなくてもあの木は世界樹なんてことはありませんよね?」
「実はそのとおりなんだよ。まあ驚くのも仕方がないよね」
「驚きね。ほんとに実物をこの目で見るときがくるなんて。リンが見たらどんな反応見せるかしら? 見た限りあれ大聖杯の数十倍以上の力を秘めているわ」
「なに!? それじゃあの木は神秘の塊っていうのかイリヤ?」
「そうね。そこのところの詳しい事情はやっぱりその学園長とあって聞くのが得策よ、シロウ」
「だな」
「話はまとまったかい? それじゃ行こうか」

タカミチさんが話の区切りがついたことを確認するように道を進んでいった。
それでまだどういった世界か把握はできてないがとりあえずはついていくことにした。





「ここが麻帆良学園の学園長室だよ。さっき連絡はしておいたからいると思うから入るとしようか」
「そうですね《じゃ、いくかイリヤ》」
《そうね。私達の世界の協会の連中みたいな人物ではないことをせつに祈るだけ》

そして意を決して俺達は中に入っていくとそこには……仙人がいた。
いや妖怪か? なんだ、あの頭は? まるで崑崙の仙人じゃないか。

「フォフォフォ、待っておったぞ。案内ご苦労じゃったなタカミチ君に刹那君。
それで君達が先ほどタカミチ君から報告があった衛宮士郎君と衛宮イリヤ君じゃな?
ワシの名は近衛近右衛門。私立麻帆良学園の理事長と、関東魔法協会の理事も兼任しておるものじゃ」
「関東魔法協会? 魔術ではないんですか……?」

何かが引っかかってつい聞いてみてしまった。
イリヤもさすがに驚いているようだ。
魔術ではなく魔法。これは一体?

「ふぉ? 魔術とな、君たちが使うものは魔法じゃないのかね……?」
「それは……」
「シロウ、どうやらここはまだ私も早計だとは思うけれど真実を話して納得してもらうしかないわ。かみ合わないんじゃ話も一向に進展しないわ」
「そうだな。だけどいいのか?」
「ええ。この世界では私達は異物かなにかに過ぎないんだから、だから早いうちに信用できる人物は確保しておいたほうが得策よ」
「なにやら込み入った話がそちらにあるようじゃな? できれば話
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ