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おぢばにおかえり
第五十六話 卒業式の前その八

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「種を蒔くことでしょ」
「ええ、神様にお会いしてね」
「時間があると一周させてもらってね」
「教祖様、祖霊様にもお会いして」
「そうさせてもらうだけでもよ」
「種を蒔くことね」
「奥華のある会長さんのお話だけれど」
 ここでお母さんはこんなお話をしました。
「身上だった時に祖霊殿にお参りしたようとした時にね」
「お身体のことでなのね」
「そう、お願いづとめに行かれてたの」 
 身上というのは所謂身体や心の病気のことです、おみちでは病気のことをこう呼んでそこから考えています。
「そこで今の大教会長さんにお会いしたの」
「今の大教会長さんってことは」
「そう、まだ後継者だったの」
 若さんとも呼ばれます。
「その時のことだったの」
「結構前よね」
「まだ千里が小さい頃ね」
 その頃のことだというのです。
「そこで今の大教会長さんにおさづけを頂いたの」
「そんなことがあったのね」
「そうしたこともあるから」
「この神殿を参拝しても」
「何かがあったりするのよ」
「その教会長さんみたいに」
「思わぬご縁があったりするの、けれどね」
 お母さんは私にさらにお話してくれました。
「そのご縁はね」
「全て親神様のお引き寄せで」
「その人だけじゃなくて」
「相手の人達にとっても大事なことね」
「そうなったりしているから」
「不思議なことよね」
「本当にね。それでだけれど」
 ここで教祖殿が見えてきました、渡り廊下の左手に。歩いてまだ距離がありますけれど見えてはきました。
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