暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep30レスプランデセルの円卓〜Decisive battlefield〜
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う1度、と思っていた矢先に、例の白銀の次元跳躍砲撃が放たれるのを見た。発射地点と思われる場所に視線を移すと、いつの間にかそこにそびえ立っている銀色の塔が数基。シャルロッテの言っていた結界によって隠されていたみたいだ。

「どういうことだ・・・!?」

向こうもそれには驚いているようで、完全に動きを止めている。どうやら予定外のことみたい。でも、これはチャンスでもある。瞬走弐式をスタンバイ。発動、というところで、マルフィール隊の2人は頷き合って、それからすぐにわたしに背を向けて、塔の方に向かっていった。

「・・・あれ?」

ポツンと取り残されたわたしは、構えをとったままその場に立ち尽くした。

†††Sideレヴィ⇒ヴィータ†††

「『轟天爆砕!』」

――ギガント・シュラーク――

ギガントフォルムの“アイゼン”をカルド・デレチョに向かって振り下ろす。技後硬直で動けないデレチョは、無理矢理でも腕を動かして、闇色の炎が渦巻いた大剣を思いっきり振り上げた。

(デレチョ、そいつは無駄なことだぜ)

あたしと“アイゼン”の一撃は、全てを粉砕する。ガツンとあたしの両手に伝わってくる衝撃。手応えありってやつだ。そのままの勢いで最後まで“アイゼン”を振り切る。高速で地面へ墜落していくデレチョを見る。

「やったか・・・!?」

『ギガント級の直撃ですから・・・』

“アイゼン”をハンマーフォルムに戻して肩に担ぐ。あたしの視線の先、地上にはデレチョが居る。あたしがやっておきながらだけど酷い有様だ。大剣は粉々に砕けてるし、甲冑の方も原形を留めてねぇ。それでもなお立ち上がろうとしている。そこまで強いんだ、あたしらへの復讐心は。胸が痛む。今までの敵と違って、全然気持ちよくねぇ。

「なんだっ!?」『なんですかっ!?』

そんなとき、頭上を白銀の極太砲撃が通過していって、波打った空に吸い込まれて消えちまった。砲撃の発射地点へと振り向くと、バカ高ぇ塔が幾つも建っていた。ありゃシャルロッテやセインテストの記憶の中で見た。

「確か、女帝の洗礼だっけか・・・?」

局の艦を沈めた砲撃だってのはすぐに判った。あんなモンそう在っていいようなもんじゃねぇからな。

「まだ・・・だ・・・! 何っ!? 後退支援!? 知ったこと・・・くそっ!!」

下から悪態をつくデレチョの声が聞こえた。視線を戻すと、また闇色の炎ゼルファーダと融合したデレチョが、あたしに背を向けて塔の方にすっ飛んでいった。

「何だ? 何かあったんか・・・?」

相手を失ったあたしは、ただ嫌な予感してデレチョを追い掛けるために飛んだ。

†††Sideヴィータ⇒なのは†††

アレッタ三佐への奇襲は失敗に終わった。上空からの砲撃は、赤い
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