暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep24その女、聖王教会にて・・・〜Interval 4〜
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のはちゃんとフェイトちゃんとのやり取りは聞いとるし。
ディアマンテ。彼が一番の危険人物(亡霊?)やと私は思っとる。
幹部たちの中でも一番管理局に恨みを抱いとる気がするしな。モニター越しでしか見とらへんけど、それでも言葉の端々に暗い感情を感じる。
そして魔術師。ルシル君を召喚して、幹部たちを生み出した、この事件の首謀者。それぞれの目的を持った幹部たちを纏めるゆうことは、それら全ての目的を魔術師も持ってるゆうことかもしれん。
で、リインフォースのことやけど・・・。

――再びお前たちと逢え、こうして言葉を交わすことが出来たことを嬉しく思う――

ヴィータから聞いた、リインフォースの思念通話(ほんしん)を一言一句間違えずに反芻する。この世に彷徨う強い想いを固定されて人の形となった、それが幹部たち。
“願いどおりに”。リインフォースを確固たる存在にしとるファクター。幹部たちの想いが叶えられたらどうなるんやろ? シャルちゃんは亡霊言うとるし、やっぱり成仏? この場合は昇天言うんやろか。どっちにしても消えることになるんかな?

(シャルちゃんが帰ってきたら聞いてみよ)

私の知る情報じゃここらへんが限界みたいや。リインの淹れたくれたお代りを飲みながら、親友の帰りを待つことにした。

†††Sideはやて⇒シャルロッテ†††

オットーとディードに案内されて辿りついた、騎士カリムの居る執務室前。ここに来るのも随分と久しぶりだ。スカリエッティ事件の時でも数えるくらいしか来てないし。そんなことを考えてると、オットーがコンコンとドアをノック。

「騎士カリム。なのは様、ヴィヴィオ陛下、シャルロッテ様をお連れしました」

自分で言うのも何だけど、私に対する敬称で“様”っていうのが一番無い。有り得ない。そこまで立派じゃないよ、私。この場だけかもしれないけど、それでも“様”っていうのはどうも・・・。

(騎士シャルロッテとかでいいのに)

これから・・・はあるかどうか判らないか。じゃあここで直すように言ってもダメかもね。
オットーに応えるように部屋の中から「どうぞ」って返答が来た。この世界の時間にすれば5年ぶり。私としては3千年ぶりの再会になる。オットーが扉を開けて、視界にこの部屋の主たる騎士カリムが待っていた。

「お久しぶりです、シャルロッテ様。はやてやなのはさんに聞いた時は驚きましたが、騎士の中の騎士である剣神シャルロッテ様とまたお会い出来て、騎士として光栄です」

優雅に一礼する騎士カリム。動きに一切の無駄が無い。今の私(生前でも怪しい)には到底真似できないなぁ・・・ていうか、ちょっと待て。

「ええ。騎士カリムもお元気そうでなによりです。というか、騎士カリム? その騎士の中の騎士って・・・シャルロッテ様って
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