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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第61話 小猫達の命を懸けた覚悟!激戦の終わり!
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思わず身震いをしてしまった。


 すると奴の体から凄まじい熱が放たれ辺りを震わせる、それは大気を歪ませるほどの熱量だった。


「シバリング!?なんて熱量だ……!」


 トミーロッドの行動に警戒を強めるが不意に笑った奴の口から何かが高速で発射される。それが俺の体に当たると破裂するように爆発した。


「な、なんだ!?」


 痛みで顔をしかめるが更に奴の口から何かが放たれて俺の体を爆発させていく。


(これは水蒸気爆発……!!)


 奴は体内に残っていた卵を孵化させずにシバリングで発生させた熱で高温高圧で口から発射したんだ。沸騰気化した卵の水分が俺の体の中で弾けて爆発する……シバリングをこんな使い方するなんて恐ろしい奴だ……!


「イッセー、お前が体温調節にしか使えないシバリングも使い方次第ではこういう事も出来るんだよ」


 身体能力だけでなく技術の差を見せつけられる俺、確かに俺ではシバリングを他の使い方で生かす事は出来ないだろう。


「ぐはっ……!」


 まるで機関銃のように連射される卵の爆弾が確実に俺の命を蝕んでいく。近寄ろうにもあまりの攻撃の激しさに俺は成すすべがなくなっていた。


(赤龍帝の鎧を展開するのは駄目だ、トドメを刺せなくなっちまう……でもこの攻撃の嵐では動けないぞ……!)


 恐らく奴にトドメを刺せるのは左腕でのブーステッド・釘パンチしかない。それを使うためにも赤龍帝の鎧は温存しておかないといけないから今は使えないんだ。


「こうなったら、イチかバチかだ!」


 このままじゃジリ貧で俺の方が持たない、だからどの道このチャンスにかけるしかない!


 爆発の中を突っ切っていきブーステッド・釘パンチの準備をする、そして直前で地面の氷を踏み砕いて足の指で突き刺してトミーロッド目掛けて放り投げた。


(視界は封じた!爆弾卵も氷で阻まれてここまでは来ない、今決めるしかねえ!)


 素早く背後に回り込みナイフを当てる、奴が怯んだすきにブーステッド・釘パンチを放つ為に拳を突き出そうとするが一瞬早く奴の牙が拳に突き刺さった。


「があぁぁぁあ!?」


 鎧を展開したおかげで噛み千切られはしなかったが骨は砕けて拳がボロボロになる、呆気にとられた俺をトミーロッドが蹴りとばした。


「くそッ……!」


 体勢を整えようとするがそれよりも早く奴の牙が俺に向かってきていた。


(マズイ!この体勢じゃ防御も間に合わない……!)



 万事休すか、そう思った時だった。俺の眼前に剣が地面から現れてトミーロッドの攻撃を防いでくれた。


「なんだ、これは!」
「これは祐斗の魔剣……!
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