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怨恨
第三章

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「四十過ぎたら白髪出て来て皺もね」
「あっ、須美ちゃん本当にね」
「皺目立ってるわよ」
「白髪もね」
「しかも脂肪率もね」
 こちらもというのだ。
「子供産んでからね」
「そうそう、結婚してね」
「子供も産むとね」
「太るわよね」
「三十過ぎたらお肉ついてくるわよね」
「どうしても」
「もうね」
 それこそとだ、須美はさらに話した。
「高校の時と比べたら」
「それこそよね」
「何もかもが違うわよね」
「特にお腹の辺りね」
「顎とか背中とかお尻もね」
「随分とだから」
 脂肪が付いてきているというのだ。
「そう考えたら」
「高校卒業して四半世紀経った」
「もう別人よね」
「それこそ」
「私もお腹が」
 須美は自分のことをさらに話した。
「脂肪が付いてきたわ」
「あっ、確かにね」
「須美ちゃんも太ってきたわね」
「高校の時はすらりとしていたのに」
「それがね」
「こうなるなんて思わなかったわ」
 須美は溜息と共に語った、そしてだった。
 かつてのクラスメイト達と共に同窓会の話をしていき由美の実家にも連絡を取った、するとそこから由美に連絡がいき。
 由美はいいと言ってきた、それでだった。
 須美はかつての友人達に同窓会の打ち合わせの時笑顔で話した。
「天霧さん来るらしいわ」
「あっ、そうなの」
「天霧さんも参加してくれるの」
「そうしてくれるのね」
「そう、それでね」 
 須美はさらに話した。
「今は結婚して苗字変わってて」
「ああ、やっぱりね」
「やっぱりそこは変わるわね」
「皆結婚しているのね」
「最近まだ独身の人も結構いるらしいけれど」
「私達は皆そうね」
「結婚してるわね」
 他の面々もこう言った。
「それで天霧さんもね」
「結婚して」
「苗字も変わって」
「幸せになってるのね」
「そうなのね」
「そうみたいよ、じゃあ天霧さんとね」
 須美はかつてのクラスメイト達に邪気のない顔で語った。
「皆で会いましょう」
「今はどうしているか」
「そんなお話もしたいし」
「久し振りに会ってどうしてるか」
「色々聞きたいわね」
 他の面々も邪気のない顔であった、そうして。
 同窓会の日にそれが開かれる店に入った、すると。
 久し振りにあった由美を見てだった、誰もが驚いた。
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