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ビルの解体
第三章

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「これはいけるかもな」
「特撮みたいにやっていくとですね」
「解体する場所を巨大な怪人や怪獣みたいに考えて」
「色や番号で言い合って」
「機械で力を合わせて向かっていくと」
「そうかもな、だったらな」
 それならとだ、山川はさらに言った
「これからはこれでいくか」
「そうしていきますか」
「特撮みたいに」
「ヒーローとしてですか」
「俺達は働いていきますか」
「そうしていくか」
 こう言ってだ、そしてだった。
 山川は次の日もその次の日も特撮ヒーローの様に仕事をしていった、するとだった。 
 怪我人はなく仕事が終わった日もだった。
「予定より早かったな」
「はい、二日早まりました」
 山川は内田に笑って話した。
「それもです」
「これまで以上にだな」
「完全に解体出来ました」
「もう跡形もなくだな」
「それで解体した後の始末も」 
 そちらもというのだ。
「全部終わってです」
「それで予定よりもだな」
「早かったですから」
「本当に凄いな、これはな」
 内田は自分の席で腕を組んで述べた。
「いいな、だからな」
「これからもですね」
「これでいくか」
 こう言うのだった。
「現場もそれで楽しいだろ」
「実際に楽しいですね」
 特撮ヒーローの様に働くと、とだ。山川は内田に答えた。
「それでどんどん進めましたし」
「安全にもだな」
「正直暗い気持ちでやるより明るい気持ちでやりますと」
「気が上向いてな」
「怪我にも気を付ける様になって」 
 沈むと下しか見なくなるが上向くと周りを見る、山川はこのことを実感しつつそのうえで内田に話した。
「そうなりますから」
「そうだな、じゃあ決まりだ」
「これからは、ですね」
「それでいく」
 こう言ってだ、そしてだった。
 山川達は実際にそれからも解体の仕事は特撮ヒーローの様にしていった、すると仕事は確かに楽しく能率もよく怪我も減った。
 それで八条解体工業の仕事のスタイルにもなった、それが会社のトレードマークにもなり評判にもなった。仕事もそうやると楽しいということを世の中に知らしめることにもなり社会にも教訓を与え実にいいこと尽くめとなった。


ビルの解体   完


               2019・7・11
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