暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第五十五話 おぢばのバレンタインその二十八

[8]前話 [2]次話
「そうだけれど」
「天理高校は違いますから」
「あと一月もしないうちに」
 あまり違わない様で大きな違いだと思います。
「卒業なんですよね」
「そうなのよね、そう思うと」
 私としてはです。
「あと少しってね」
「思ってしまうんですね」
「卒業して」
 そうしてです。
「それからはね」
「暫く実家に戻られるんですよね」
「そうなの」
 このことも決まっています、それで入学式前におぢばに帰ってきます。
「それで大教会にも行かせてもらったりするの」
「八尾の方の」
「そう、そのこともね」
「そうなんですね」
「けれど何かね」
 今の私の思うことはです。
「実家に帰ってほっと出来るか」
「それは、ですね」
「わからないわ。色々挨拶にも行くし」
 信者の方々のお家とかいつもよくしてもらっている教会の人達のところにです。こうしたお付き合いは教会ではいつもです。
「だからね」
「それで、ですね」
「そう、結構忙しいでしょうね」
 私はこう言いました。
「やっぱり」
「ゆっくり出来ないですか」
「ゆっくり出来る時があっても」
 それでもです。
「あまりない気がするわ」
「教会にいると大変ですよね」
「そうなのよね、これが」
 二人に言いました、二人共教会の子だからです。

[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ