暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第五十五話 おぢばのバレンタインその二十七

[8]前話 [2]次話
「一瞬一瞬を大事にってね」
「いいますよね」
「そんなことも」
「今それを思うのよね」 
 卒業まであと少しとなってです。
「これまで何も思わなかったのに」
「それが、ですね」
「あと少しで卒業となると」
「高校時代あっという間で」
 一年の入学したての頃は卒業なんて出来るのかしらと思っていました、けれど気付くともうとなっています。
「卒業したら大学だから」
「一瞬一瞬を大事にしたい」
「そう思われるんですね」
「今はね」
 本当に今現在の時点ではそう思っています。
「卒業まで一ヶ月ないし」
「うちの学校終業式も卒業式も早いですからね」
 二年生の娘が言ってきました。
「三月の上旬ですから」
「他の学校は二十日過ぎてから辺りなのよね」
 私も応えて言います。
「それがね」
「早いですから」 
 これは一学期と二学期の終業式もです、だから夏休みも冬休みも長いです。
「余計に、ですよね」
「そう、卒業式が早くて」
 それで、です。
「あと一月ないのよね」
「普通の学校はあと一月あるんですよね」
「他の学校はね」
 公立とかはです、とはいっても私は保育園の時から私立の学校に通っていましたので公立とは無縁です。

[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ