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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第52話
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〜隠れ里エリン・ロゼのアトリエ〜



「なぬ?ローゼングリン城――――――リアンヌの居城で”慈悲の女神”と出会ったじゃと?」
「そういえばリィン達A班のレグラムでの特別実習の時に、ローゼングリン城で出会った謎の女性の事については聞いてはいたけど…………」
ユーシスのベルフェゴールへの質問を聞いたローゼリアは眉を顰め、サラは考え込んでいた。
「ああ、アイドス?アイドスは自称もなにも”本物の女神”よ?」
「アイドスさんが”本物の女神”…………」
「そ、”空の女神”の件といい、最近の僕達って非常識過ぎる人達ばかりと出会っている気がするんだが…………」
ベルフェゴールの答えを聞いたアリサ達がそれぞれ冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中ガイウスは呆けた表情で呟き、マキアスは疲れた表情で呟いた。

「やはり彼女は”本物の女神”でしたか…………という事はカレル離宮で見せたリィン君の”あの力”は、リィン君の言葉通り”慈悲の女神”である彼女との”性魔術”によってリィン君の以前の瘴気を纏った力であった”鬼の力”が浄化された代わりに、”慈悲の女神”の力が上書きされていたという事でしょうか?」
「ええ。ちなみにご主人様の剣にアイドスが宿っている理由は、”女神”であるアイドスをその身に宿すのはご主人様にとって負担が大きすぎるから、代わりに剣に宿ったそうよ♪」
「そ、そんな理由でリィンがずっと悩んでいた”鬼の力”がなくなったって…………」
「色々な意味で台無しだね。」
トマスの推測に肯定したベルフェゴールの話を聞いたアリサとフィーはジト目で呟いた。
「あの…………何故リィンさんはオリンポスの星女神の一柱たるアイドスさんに”選ばれた”のでしょうか?」
「さあ?本人は”星の導き”とか訳のわかんない事を言っていたけど、アイドスがご主人様と契約したって事は、ご主人様を将来自分の”使徒”にするか”神格者”にするつもりだと思うわよ。」
「し、”神格者”って確か…………」
「神々から”神核”という力を授かる事によって、不老不死の身になる事か…………」
「それに”使徒”はエクリア殿達と同じ…………」
「ああ…………神々の下僕(しもべ)になる事によって、”神格者”同様不老不死の存在になる事だね。」
「…………ベルフェゴール殿の口ぶりではリィンがアイドス殿の”神格者”か”使徒”とやらにする事を確信していますが…………何故、そうお思いになられたのでしょうか?」
エマの質問に興味なさげな様子で答えたベルフェゴールの答えにトワは不安そうな表情で、ラウラは重々しい口調でそれぞれ呟き、ミュラー少佐とオリヴァルト皇子は真剣な表情で呟き、アルゼイド子爵はベルフェゴールに訊ねた。

「そりゃ、女神が一人の人を寵愛しているんだから、悠久の時を生き続ける自分と
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