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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica60せめて別れのその日までは〜We live happily〜
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いけど」

そういうわけで、フェイトちゃんとアリシアちゃんとは分かれることに。

「こんちゃー! なになに、裁判でも開くの? すっごい面白そうなんだけど!」

「こんにちは。これは何かしらのイベントですか?」

シャルちゃんとトリシュちゃんも合流して、挨拶を交わした後で私たちがこれから何をするかと説明した。途中からニヤニヤし始めたシャルちゃんは、説明が終わると同時に「よし、決めた!」って強く頷いた。

「私も、決めました。裁判員です!」

トリシュちゃんが選んだのはそれ。で、シャルちゃんはと言うと・・・。

「処刑執行人がいい!」

元気いっぱい、笑顔満開に大きく挙手したシャルちゃんの様子に私たちは呆気に取られた。でも「まぁそうね。1人くらい必要ね」アリサちゃんは納得した。この瞬間に私は理解した。始めからルシル君たちに勝ち目がないようにされるんだな〜って。

「じゃああんた達もそれぞれ席に着いて。被告人を呼ぶわよ。はやて」

「は〜い♪ ルシルく〜ん! アイリ〜! しゅって〜〜!」

はやてちゃんが家に向かって声を掛けると、どこからともなくチャイコフスキーの弦楽セレナーデ第一章が流れ来た。トリシュちゃんは「良い音楽ですね」って感嘆してるけど、日本生まれで日本育ちな私たちは「ぷふっ!」思わず吹き出してしまった。

(あのコマーシャルが一瞬で頭に浮かんだ・・・!)

これから被告として出廷するルシル君とアイリが部下役で、私たちが上司役になるわけだ。はやてちゃんも思わずって感じで笑ってるのを見ると、このBGMを流してるのはルシル君かもしれない。そんなルシル君と、腕に抱きついてるアイリが家からこっちに向かって歩いて来る。BGMと合わせて笑っていた私たちだけど、「え?」その様子に今さら目を疑った。

「ルシル君が歩いてる!?」

「魔導師化してるの!?」

「ダメじゃない、あんた!」

「アイリ、車椅子!」

「私が抱えますから、今すぐ魔導師化を解除してください!」

魔力の消費はルシル君の寿命を減らす行為だって知ってる私たちは、急いで駆け寄ってルシル君に魔導師化をやめるように言ったんだけど、「大丈夫。もう大丈夫だから」そう優しく微笑みを返された。どういうことかと首を傾げてると、はやてちゃんがやって来た。

「ルシル君な。どうやらリアンシェルトに魔力を貰ったらしいんよ」

「ったく。忌々しい。完全に俺を舐めている」

「でもそのおかげで、こうして歩けるようになったし、何より寿命問題が解決したんだよね♪」

アイリがルシル君の胸に頬ずりしながらそう言った。そんな驚きと嬉しさで溢れる報告にわあ!って湧いてるとき、シャルちゃんとトリシュちゃんが「ちょっと離れなさい」アイリを引き剥がし
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