第百二十九話 それで読んでいく
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第百二十九話 それで読んでいく
ハンガリーは今度は台湾に上気して息を荒くさせたうえで言いました。
「そう思うと余計にね」
「あの、興奮されていません?」
「してるわよ、もう読んでね」
そうしてというのです。
「楽しませてもらうわ」
「そこまで、ですか」
「そう、こんな素敵な古典があるなんて」
読みつつ言うのでした。
「日本さんは凄過ぎるわ」
「今のライトノベル並ですしね」
「あとね」
こうも言うハンガリーでした。
「東海道中膝栗毛は」
「あの作品は旅行ものですよね」
それもコメディーのです。
「別に何も」
「弥次さんと喜多さんそうした関係じゃない」
「えっ、そうだったんですか」
「だからあれはね」
「ボーイズラブでしたか」
実はそうだったのです、日本の古典はそうした他の国にはない設定が普通に入っていたりするのです。
第百二十九話 完
2019・11・15
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