暁 〜小説投稿サイト〜
レーヴァティン
第百二十八話 博多からその十

[8]前話 [2]次話
「そして福岡城にも入り」
「それからは」
「一帯を拠点としてな」
 博多や太宰府、福岡城の一帯をというのだ。
「攻めていく」
「九州の全土を」
「そうしていく、勿論兵を進めると共に拠点はな」
「南下させたりしていきますね」
「そう考えている、だが最大拠点はな」
「その一帯ですね」
「本州からものや人を送り込み」
 そうしてというのだ。
「攻めていくからな」
「そこは絶対ですね」
「いざという時の最後の拠点もな」
「そちらですね」
「とにかくそこを九州攻めの最も大事な場所にしてな」
「やっていきますか」
「そのつもりだ、ではな」
 ここまで話してだ、英雄はまた言った。
「今から風呂もな」
「楽しみますね」
「温泉に向かううちにある程度酒も抜けてだ」
「入浴出来る位には」
「酒が抜けているからな」
 だからだというのだ。
「入り酒を抜き身体もだ」
「清めますね」
「そうする」
 こう言って実際にだった、英雄も仲間達も温泉も楽しんだ。そうして湯舟の中で英雄はこんなことも言った。
「酒が一秒ごとにな」
「抜けてくのう」
 共に入る当季も言ってきた。
「この湯の中で」
「そうだな」
「あれぜよ、酒にはぜよ」
「風呂が一番だな」
「まっことのう、入るには酔いが残っちょるにしても」
 それでもというのだ。
「その酒もぜよ」
「抜けていっているな」
「まっこと一秒一秒ごとに」
 そうなっているというのだ。
「いいことぜよ」
「こうして酒を抜いてな」
「そして明日の朝は」
「博多攻めだ」
「戦をおっぱじめて」
「勝つ、それで敵の状況だが」
「博多に兵は殆どおらんぜよ」
 当季はその街のことを話した。
「福岡城に主力置いちょる」
「そうか」
「大宰府にもぜよ」
 そこにもというのだ。
「あまり兵は置いてないぜよ」
「福岡城にか」
「ただ福岡城は」
 この城はというと。
「結構な兵を置いちょるからのう」
「攻めるにはか」
「難しいぜよ」
「わかった、では博多と太宰府を抑え」
「それからじゃな」
「福岡城だ」
 この城を攻めるというのだ。
「博多と太宰府を拠点にしてな」
「そうするんじゃな」
「そうだ、そしてだ」
「福岡城は絶対にじゃな」
「攻め落とす」
「そして九州攻めの拠点とするんじゃな」
「風呂に入る前に話した通りにな」
 その時にというのだ。
「そうする」
「わかったぜよ、ほなその為にも」
「今はだな」
「そうじゃ」
 まさにというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ