暁 〜小説投稿サイト〜
戦姫絶唱シンフォギア〜響き交わる伴装者〜
コラボ特別編:響き翔く天の道
交わる天の道
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 平行世界。それは無数に分岐し広がっていく、可能性(もしも)世界(かたち)
 死んでしまった誰かが生きていたり、逆に生きているはずの誰かが死んでいたり。
 起きたはずの事件が起きていなかったり、存在しないはずの何かが存在したり。
 或いは、見知った誰かが平行世界では、全く別の性格をしていたり……。

 これは、そんな平行世界からの来訪者との不思議な出会いから始まる、ひと夏の物語だ。

 

「ほらほら翔くーん!早くしないと置いてくよー!」

 前方を走って行く彼女が、無邪気に微笑む。購入した夏服やサンダル、いくつかの化粧用品の入った紙袋を両手に、翔はそれを追いかける。
 晴天の夏空の下、翔は響と、市内のショッピングモールまでデートに来ていた。
「響、気持ちは分かるがはしゃぎ過ぎだぞ……」
「ごめんごめん!やっぱりわたしも持った方がよかったね」
「ああ……。全部持つと言い切ったが、まさかここまで買うとは予想外だったな……。響がお洒落に気を使うようになるなんて、思いもしなかったぞ」
「翔くんにもっと可愛いって、言われたいんだもん。スキンケアとか、髪のお手入れの仕方とか……難しいし、手順も多くて大変だけど。だとしてもッ!翔くんの事を思い浮かべると、へいき、へっちゃらなんだ〜♪」
「響……」
「えへへ〜♪」

 翔との同棲を始めてから、響は少しだけ変わった。
 未来や詩織、翼や友里らからアドバイスを貰い、女子力を磨き始めたのだ。
 異性として意識し、告白し、同棲までしている翔にもっと可愛い自分を見てもらいたい。
 そう思うようになった響は、生来の素直さから先達のアドバイスを見る見る内に吸収して行った。

 最近は髪の毛がサラサラし始めていたり、肌のツヤが良くなって来ており、確実に成果が出始めていた。
 ちなみに、クリスの方も愛するOUJI手ずからのマネジメントにより、元々高かった美少女度がメキメキと上がっている事を特筆しておこう。

 さて、そんな二人だったが……その平穏を破壊する者が迫っていた事を、二人は知る由もなかった。



「キシャアァァァァァァ!」

 耳に入って来たその『鳴き声』に、二人は反射的に身構える。
 頭上から飛び降りてきた緑色の影を躱して、バックステップで距離を取り、その姿を確認して……翔は驚きに目を見開いた。

「え……?」

 夢ではないかと目を疑う。
 しかし、目の前の怪物は現実に今、唸りながら二本の脚で立っている。
「翔くん、この緑色の虫っぽいのって……もしかして!?」
「ワーム!?いや、ネイティブか!?」

 そう。現れたのは、両手に鋭い爪を持ち、頭にはカブトムシのような一本角を生やして、全身が緑色で蛹のような姿をした異形の怪人……。

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