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星河の覇皇
第七十二部第四章 気付きだした者達その三十三

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「絶対にな。罰則もだ」 
「規律を厳しくし」
「そちらもですか」
「厳しくする」
「そうされますか」
「軍と同じくだ」
 ここでも彼等と比較して話した。
「厳格な規律と罰則だ」
「そして訓練も徹底し」
「座学もですね」
「改革を行い」
「よりよい警官にしていきますか」
「内部のチェック体制も強化だ」
 リンクはこちらにも視線を向けていた、教育以外にもだ。
「腐敗もしないことだ、若し我々がしないとだ」
「内務省の方からですか」
「そのチェックがきますか」
「警察内でチェックしないと」
「そこからきますか」
「そうだ、ギルフォード閣下を甘く見ないことだ」
 総統である彼をというのだ、リンクにとっては彼を今の地位に就任させてくれた恩人とも言える存在である。
「若し我々が動かないとだ」
「内務省を動かしてですか」
「チェックを入れてきますか」
「そうして腐敗を許さない」
「そうされてきますか」
「閣下は組織の円滑な運用を望まれている」
 警察についてもこれは同じだ。
「だからだ」
「組織の運用に支障を来たす様な腐敗はですか」
「決して許さない」
「だからですね」
「我々が動かないと」
「そうされますね」
「そうだ、そうした方だからだ」
 このこともあってというのだ。
「その前に我々も動く、そもそもだ」
「警察自体が腐敗していてはどうにもなりませんね」
「だからですね」
「チェック体制を強化するのですね」
「我々自身で」
「そうしていくのですね」
「そうだ、内部監査局の権限を強める」
 そうしたこともするというのだ。
「警察の中の警察をな」
「より、ですね」
「権限を強め」
「そして内部チェックを強める」
「そうしてですね」
「警察は常に清潔にしておく」
「腐敗は許さないのですね」
 部下達も言う、そしてだった。
 リンクは実際に部下達に命じて警察の改革を行った。それはこれまで以上に厳格かつ効果的なものであった。
 そのせいでだ、エウロパ警察は。
 非常に清潔になり機能的になり検挙率も犯罪件数も劇的に減らしていっていた、このことは軍から見ても驚くべきことであり。
 モンサルヴァートは参謀本部次長のベルガンサにだ、こう言った。
「警察がかなり変わったな」
「はい、治安をかなりよくしていますね」
「質がさらによくなった」
「警官一人一人の」
「そして治安もだ」
 それもというのだ。
「これまでもよかったが」
「それがですね」
「その以前と比べてもだ」
「格段によくなっていますね」
「凄いものだ」
 軍務大臣の部屋でこう言うのだった。
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