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新ヘタリア学園
第百二十一話  千年前に既に

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第百二十一話  千年前に既に
 ハンガリーは日本のある古典を見て興奮しています、台湾はそのハンガリーを見て怪訝なお顔で尋ねました。
「何があったんですか?」
「日本さんの古典読んでるの」
 ハンガリーは台湾に答えました。
「ちょっとね」
「学問に励んでおられるのですね」
「ええ、源氏物語読んでるけれど」
 それでもというのです。
「源氏の君って凄いわね」
「あっ、考えてみれば凄い女好きですよね」
 台湾は日本と一緒に住んでいた時期があったのでそれはわかります。
「もう次々と」
「義理のお母さんとそうなって」
 はあはあとしつつ言うハンガリーでした。
「小さい女の子を引き取ってとか」
「物凄いことしてますよね」
「マザコンでロリコンで熟女も若い人もとか」
「千年前の古典とは思えないですね」
「日本さんは千年前にそこに辿り着いていたのよ」
「恐ろしい方ですね」
 考えてみればです、台湾は今になってこのことに気付きました。日本は千年前にはもうそこまで至っていたのです。


第百二十一話   完


                 2019・11・11

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