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星河の覇皇
第七十二部第四章 気付きだした者達その二十

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「敵を邪魔するよりも」
「こちらが強くなる」
「相手以上に」
「そうすれば問題ない」
「そういうことになりますね」
「まさに。連合はさらに人口を増やし」
 そしてというのだ。
「総生産も増やし」
「技術もですね」
「さらに進歩し」
「所得も増やす」
「そうしていくべきですね」
「エウロパが二倍になる間にです」
 連合、自分達はというのだ。
「我々は三倍にです」
「なっていく」
「そうすればいいだけですね」
「幸い土地も資源もありますし」
「それならば」
「はい、強くなっていきましょう」
 伊東は笑みで各国の首脳達に述べた。
「私達は」
「そうですね、では」
「そろそろ時間となりました」
「それではですね」
「今回の会議はこれで終わりとしましょう」
「皆さんお疲れ様でした」
「会議の後はディナーとしたいですが」 
 伊東はこの言葉も笑みで出した。
「しかしですね」
「はい、残念ですが」
「今回はバーチャルな状況での会議です」
「それぞれの場所で景色だけを変えての」
「そうしたものですから」
 だからだというのだ。
「これは、です」
「仕方ないですね」
「残念ですが」
「それは無念ですね」
「はい、そうです」
 伊東はまた述べた。
「ですから残念ですが」
「これでお別れですね」
「ディナーはなしということで」
「ディナーは次に取っておきましょう」
「そうしましょう」
「それでは」
 伊東も応えてだ、そしてだった。 
 会議を終えてだ、そのうえで。
 周囲の映像を消してだ、伊東も他の首脳達も会議を終えた。王は会議を終えるとすぐにだった。自室に人を呼んだ。
 そしてだ、来た者に対して問うた。
「近頃イスラエルはどうしている」
「あの国ですか」
「そうだ、どうしている」
「目立った動きはないです」
 呼ばれたスタッフはこう王に答えた。
「これといって」
「裏もか」
「はい、そうです」
 こう話すのだった。
「どうも彼等もです」
「マウリアについてはか」
「ノーチェックだったらしく」
「今になってか」
「情報収集に必死の様です」
 そうではないかというのだ。
「どうも」
「あの国でもか」
「落ちがあった様です」
「全てを見ていないか」
「見られなかったと言うべきか」
「マウリアの裏までもか」
「知る必要はないと思い」
 そしてというのだ、スタッフは王に対して述べていった。
「調べなかった様です」
「あの国がミスを犯すとはな」
「私も意外に思っています」
「この世のあらゆることを知り、だ」
 イスラエルが連合内で言われている評判だ、知ることが武器であるということを誰よりも知っている国だと言われているのだ。
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