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ソードアート・オンライン もう一人の主人公の物語
■■SAO編 主人公:マルバ■■
二人は出会い、そして◆違うよって言わなきゃいけないのに
第二十四話 結成!《リトル・エネミーズ》!!
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二十四 結成!《リトル・エネミーズ》!!

「ミズキ!」
「おうよ!」
マルバがフィールドボスに最大限の連続攻撃を叩き込んだ。マルバは当然のように長い硬直時間を課されるが、それに対してボスにはディレイが効きにくい。結果としてヘイト値を上昇させることになったマルバは攻撃の的になるが、マルバにボスの攻撃が届く前にミズキが盾を構えて割り込み、その攻撃に対し斜めに大盾をぶつけ剣先を逸らし、そのままシルドバッシュを繰り出した。
ミズキはかなり特殊なビルドである。敏捷型のタンクなんて彼の他にはいないだろう。彼には大盾の筋力要求値ぎりぎりの筋力しかなく、どちらかと言えば敏捷性に振ったポイントの方が多い。故に、彼は回避と防御を両立させた珍しい戦い方をする。敵の攻撃が少ない時には回避や受け流しの後に隙を付いてシルドバッシュで攻撃も担当し、攻撃が多い時には大盾に身を隠すことでひたすらに防御に専念することができる。攻撃頻度に応じて回避と防御を切り替える、攻防一体の戦闘スタイル。それがミズキの強さの所以である。

「アイリアさん、スイッチいきます!」
「まかせて!!」
ミズキの盾から飛び出したシリカが短剣の連続技を決めた。その姿が一瞬硬直し、無防備になる。その瞬間を逃さず攻撃しようとするボスだが、繰り出した攻撃はシリカに届くはるか手前でアイリアの槍が弾き返した。
アイリアの攻撃手段は片手用の槍による刺突・斬撃、槍の柄での破壊攻撃と非常にバリエーションが多彩である。それは防御も同じで、槍でのパリィも小盾による受け流し・防御も可能なのだ。更に、受けたダメージはバトルヒーリングスキルによって何もしなくても少しづつ回復する。継戦闘力特化のスタイルと言える。悪く言えば器用貧乏なのだが、彼女は大量にあるスキルの中から使うスキルを少数に限定することで迷うことなく状況に合った攻撃と防御を行なっていた。右手で振り回す槍は攻防一体で、左手の盾の出番は滅多にないといっていい。

回避・攻撃速度特化のシリカ、射程・攻撃手段特化のマルバ、防御・カウンター特化のミズキ、継戦闘力特化のアイリア。それぞれの戦闘スタイルはかなり癖が濃いにも関わらず、連携は非常に良かった。それぞれが十分な攻撃手段と防御・回避手段を持っていて、ソロで十分にやっていける能力を持っているからこそ、援護が必要な時に仲間に助けを求められるし、求められた助けに応じることができるのだ。仲間を信用して戦えるのはとても安心感があり、命を懸けた戦いだというのに楽しささえあった。




フィールドボス戦の後、思ったより疲労がなかったマルバたちはそのまま迷宮区の探索を行うことにした。沢山の隠し扉を発見し、多額のコルといくつかのレアアイテムを入手、意気揚々と迷宮区を後にした彼らはいつの間にか夕方になっていたことに気づいて驚
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