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おぢばにおかえり
第五十五話 おぢばのバレンタインその十二

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「いいわよ」
「是非共」
「明日なのね」
「ご期待下さい、そして卒業して入学して」
 そうしてというのです。
「また頑張って下さいね」
「ええ、三年間あっという間だったけれど」
 それがでした。
「今度は大学生なのね、私も」
「引き続きおぢばですね」
「いさせてもらえるの」
「いいことですね、ただ」
「ただ?」
「詰所におられますから」
 このことも私に言ってきました。
「詰所のひのきしんもされてですね」
「そうよ、そうさせてもらいながらね」
「大学生活も、ですね」
「サークルも入るつもりだし」
「何かと充実していそうですね」
「そうなる様にするわ」
「いさんでいって下さいね」
「有り難う、ただ大学を卒業したらね」
「実家の方にですか」
「どうなかまだわからないわ」 
 そこから先のことはです。
「将来は絶対に教会を継がせてもらうけれど」
「それでもですね」
「卒業してからはわからないわ」
「暫くの間は」
「大教会でおつとめさせてもらうか本部勤務か」
 どちらをさせてもらうかという道もあります。
「どうなるかしら」
「わからないんですね、将来のことは」
「ええ。ただどうなってもね」
 このことははっきりしています。
「教会は継がせてもらうから」
「このことは絶対ですよね」
「私が長女だから」
 このことがあるからです。
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