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オズのキャプテン船長
第十一幕その四

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「後はね」
「都に戻るんだね」
「そうするよ」
「それじゃあね」
「うん、またね」
「外の世界との境に来れば」
「その時はね」
 また会おうとです、こうお話してでした。
 皆はヨルムンガルドと別れてでした、これまでの航路を曳き返してでした。
 皆で一緒にでした、船旅を楽しみながらリンキティク王の国に向かいます。そうしつつ船長はこんなことを言いました。
「何かリンキティンク王と会うのもね」
「久し振りって感じがするわね」
「そうだね」
 こうトロットに言うのでした、大海原を進みつつ。
「本当に」
「そうよね、あの人は相変わらずでしょうね」
「陽気で賑やかでね」
「いつも笑っているでしょうね」
「さもないとね」 
 それこそというのです。
「あの人じゃないね」
「そんな気がするわね」
「うん、だからね」
「その王様に会うことが」
「今から楽しみだよ」
「そうよね」
「ではまずはね」
「リンキティンク王の国に行こう」
 こう行ってでした。
「そしてね」
「そうしてですね」
「そう、そしてね」
 そのうえでというのです。
「そこからね」
「オズの国に入ってね」
「そうしてよね」
「都に戻ろう」
 オズの国の都にというのです。
「そうしようね」
「そしてそれまでの旅は」
「また楽しもう」
 こうお話してでした、そのうえで。
 皆で一緒に船旅を楽しむことにしました、そこでふとでした。船長は今度はこんなことを言ったのでした。
「今回も楽しい旅だったね」
「ええ、楽しかったわよ」
 ここでビリーナが応えました。
「久し振りの船旅、海の旅だったけれどね」
「ビリーナにとってはそうだったね」
「ええ、私船旅はね」
「久し振りだったね」
「ええ、けれどね」
 それでもというのです。
「色々な場所に行って船旅もね」
「楽しめて」
「そう、本当にね」
「楽しかったんだね」
「こうした旅もいいわね」
「そう言ってくれて何よりだよ」
「またこうした旅をしたいわね」
「じゃあまた行く?」
 トロットはビリーナに笑顔で提案しました。
「今度もね」
「海の旅だったらっていうのね」
「そうしたら?」
「そうね」
 ビリーナはトロットのその提案に頷きました。
「それじゃあね」
「そうするのね」
「今度海の旅に行く機会があったら」 
 その時はというのです。
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