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八条学園騒動記
第五百三十五話 焼き肉食べ放題その十一
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「あれはな」
「ヤクザ屋さんじゃないね」
「そうだよな」
「武士だったんだよ」
 新選組もというのだ。
「何だかんだで」
「そうだったんだな」
「それでうちの博士も」
 野上君は博士の話もした。
「科学者だよ」
「マッドサイエンティストでもか」
「そう、科学者なんだよ」
 そうだというのだ。
「あの人も」
「マッドサイエンティストはマッドって言葉が付いてもな」
 友人もここで気付いた。
「それでもな」
「科学者だよね」
「どうかしてるってだけでな」
「確かにとんでもない人だけれどね」
「生物学的に人間でもないしな」
「不老不死だからね」
 二百億歳という年齢がその証拠だ。
「だからね」
「それでだよな」
「うん、けれどね」
「科学者なのは事実か」
「その誇りもある人だよ」
 幾ら滅茶苦茶な人物でもというのだ。
「それでもね」
「そうした人なんだな」
「そうだよ、博士はね」
「それで野上君も雇われているか」
「うん、ただ僕そのことでね」
 人類史上最悪のマッドサイエンティストにしてテロリストでありシリアルキラーである博士に雇用されていてもだ。
「罪に問われないんだよね」
「誰からも言われないな」
「これ代々の助手の人がそうだったらしいね」
「そうなんだな」
「何か博士が言うには」
 雇い主である彼自身がだ。
「悪いのはあくまで自分で」
「博士自身か」
「僕も代々の助手の人達は傍にいるだけだから」
「罪には問われないんだな」
「そう言われているんだよ」
 博士本人にというのだ。
「そうね」
「そういう論理か」
「どうもね」
「まあ博士に何か言ってもな」
「ああした人だしね」
 その無茶苦茶さは全人類が知っていることでもある。
「何か傍にいて色々情報を世に出す人って意味でも」
「助手は何も言われないか」
「それで博士も僕達が外に何言っても気にしないし」
「自分の宣伝位に考えているんだろうな」
「そうした人だから」
 それでというのだ。
「特にね」
「世間も何も言わないか」
「時々博士が引き起こす戦闘に巻き込まれるけれど」
「連合軍とか相手にしたな」
「それでもね」
 野上君はナムルを食べつつ友人に答えた。
「僕は何も言われないんだよね」
「危険もないか」
「だって博士の防御は完全だから」
 それでというのだ。
「大丈夫だよ」
「信頼してるのか?」
「そういうことではね」
「そういうことか」
「うん、じゃあお肉もキムチとかも全部食べたし」
 もう全部食べていた、それで野上君は言うのだった。
「最後はデザートにして」
「最後の一杯も飲んでな」
「終わろうか」
「ああ、デザート何にする?」
「軽くアイスクリームにし
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