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オズのキャプテン船長
第十幕その八
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「これからね」
「私達もね」
「好きなだけ食べてね」
「ええ、遠慮はね」
「オズの国では禁物だからね」
 こうお話してでした、そのうえで。
 皆でバイキングのお料理を食べました、船長はソーセージを食べて巨大な木のジョッキに入っているビールを飲みつつ言いました。
「いや、いいね」
「船長も満足しているね」
 エリックさんは笑顔でビールを飲んでいる船長に声をかけました、見ればエリックもその手にはビールが入ったジョッキがあります。
「それもかなり」
「こうしたシンプルなものを食べてね」
 そしてとです、船長は言うのでした。
「ビールを飲む」
「これがだね」
「美味しいからね」
「そう、ジャガイモもね」
 エリックさんは茹でたジャガイモの上にバターを乗せます、するとバターは茹でられて熱があるジャガイモの上で溶けていきます。
 そのジャガイモをフォークとナイフで食べつつ言うのでした。
「こうしてだよ」
「茹でたものにバターを乗せて食べるとね」
「これが実に美味いね」
「そうだね」
「ジャガイモはお料理をしても美味しいけれど」
 モジャボロもジャガイモを食べています、上に乗せたバターが溶けている黄色がかった白いジャガイモがとても美味しそうです。
「こうしてね」
「シンプルなものでもだね」
「物凄く美味しいね」
「本当にね」
「そういえば」
 ここでトロットが言ってきました。
「日本には面白いジャガイモ料理があるわね」
「面白いですか」
「ええ、肉じゃがね」
「ああ、あれですね」 
 肉じゃがと聞いてです、恵梨香は思わず笑顔になってトロットに応えました。
「肉じゃがは確かに美味しいですね」
「私も時々テーブル掛けで出したりして食べるけれど」
「お肉や人参や玉葱も入っていて」
「みりんやお醤油の味付けもよくてね」
「美味しいですね」
「そうよね」
「何か美味しそうなお料理だね」
 エリックさんもジャガイモのお話に興味津々な感じです。
「それじゃあね」
「エリックさんもですか」
「何時かその肉じゃがを食べてみるよ」
「そうしてくれますか」
「うん、さっきも言ったけれどわし等も色々食べていてね」
「こうしたお料理以外にですね」
「スパゲティやハンバーガーも食べるし」
 それにというのです。
「中華料理やボルシチも食べるよ」
「結構色々召し上がられてるんですね」
「お寿司も食べるしね」
 エリックさんは恵梨香ににこりと笑ってこちらのお料理もとお話しました。
「わし等は大きいから一人辺り五十皿は食べるよ」
「ええと、五十皿といいますと」
「百貫だね」
「そうなりますね」
「皆それ位食べるんだ」
「それは凄いですね」
「何しろこの身体だからね」
 ジャガイモを
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