安心感
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カにお説教を受けている一行…
「………ともかく、今回は運良く助かったけど、僕が現れなかったら死んでたんだよ、みんな!わざわざ罠を発動させるなんて、正気の沙汰とは思えないね!」
「でも…冒険に役立つアイテムが…見つかるかもしれへんやんか!」
「エコナ…じゃぁ聞くけど、役立ちそうなアイテムはあったの?」
「………そ、それは………」
獲得した物は、薬草やキメラの翼…それと小銭を少々と、苦労した割にはショボイ物ばかり。
「この黄金の爪だって、使いこなせる人が居ないじゃないか!売ったって6000ゴールド…大変な思いまでして得るモノはあったのか?」
「「「「…………………」」」」
皆黙る…
「あるわけないよな………まぁいい…魔法の鍵は手に入った事だし、明日ポルトガへ向けて出発だね!」
リュカはお説教を切り上げ、今後の予定を確認する。
「は、はい!魔法の鍵で関所の扉が開けばですけど…」
落ち込みモードから脱してないアルルが、ネガティブ発言を力無くする。
「開かなかったら、ぶっ壊しちゃおうぜ!もうめんどくせーよ!」
「そんな事したらダメですよ!モンスターの行き来を阻害する為に設置されているんですから!」
リュカの無責任な発言に突っ込むアルル…少しだけ元気が出てきた様だ。
「あはははは!じゃぁ開く様に祈らないとね!」
明るく笑い、話を切り上げるリュカ…そして懐から綺麗なリングを3つ取り出し、アルル・ハツキ・ウルフに手渡した。
「リュカさん…これは?」
リングを受け取ったウルフが訪ねる。
「うん。それは『祈りの指輪』と言って、魔法力を回復してくれるらしいんだ」
「それは本当ですか!?」
食い入る様に訪ねるアルル。
「って、言ってたよ」
「誰が!」
思わず突っ込むウルフ。
「え〜と…くれた人…」
「くれたって…2500ゴールドって値札が付いてますよ!これ、何処で買ったんですか!?」
指摘するハツキ。
「入手先なんてどうでもいいじゃん」
「ウチにはくれへんの?」
ねだるエコナ。
「エコナは魔法を使えないじゃん!意味無いじゃん!」
「………リュカさん………もしかして昨日はエルフの里に行ってましたか?エルフの女王様が、こんな指輪をしていた様な気がするんですが…」
「………そうだったけ?知らないなぁ………」
アルルの鋭い観察力を見くびっていたリュカ。
「と…ともかく、それがあれば安心でしょ!魔法力が尽きても、回復できるから保険にはなるでしょ!」
「…ありがとうございます。でも、リュカさんが何時も一緒に居てくれる方が、安心なんですけど…」
ハツキが上目遣いでリュカに迫る。
幼い頃からよく知っているウルフですら、ドキッとしてしまう様な仕草で…
「それは断る!僕は常に自由で居
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