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オズのキャプテン船長
第十幕その一

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               第十幕  陽気なバイキング
 バイキングの人達についてです、教授は島が見えてきたところで皆に言いました。
「野蛮というイメージがあるけれどね」
「それは違う」
「そうなんですね」
「少なくともオズの国ではですね」
「野蛮じゃないですね」
「怖くないんですね」
「そう、恰好はそのままでもね」 
 皆が知っている様なバイキングのそれであってもというのです。
「それでもだよ」
「野蛮でなくて」
「怖くなくて」
「僕達が行ってもですね」
「何もして来ないんですね」
「これといって」
「そうだよ、ただよくね」
 ここで教授はこうも言うのでした。
「よくバイキングの兜には角があるね」
「はい、牛みたいな」
 恵梨香が答えました。
「左右に」
「そうだね、けれどね」
 それがというのです。
「実はバイキングの兜にはないんだ」
「そうなんですか」
「うん、剣を持ち上げる時に邪魔になるから」
 それでというのです。
「バイキングの兜はすっきりしたものなんだ」
「角がなくて」
「他の装飾もね、バイキングの格好は」
 それはというのです。
「簡素なんだ、ただ斧はあるよ」
「バイキングの武器で有名な」
「うん、それはね」
 あるというのです。
「ちゃんとね」
「斧はあるんですね」
「あと丸い盾と」
 バイキングのその盾のお話もする教授でした。
「鎧はそのままだよ、剣もね」
「あっ、バイキングの剣は」
 ナターシャが言ってきました。
「私達から見れば大きいですよね」
「バイキングソードだよね」
 ジョージも言います、その剣について。
「シンプルな形してるよね」
「右手に持ってね」
 神宝はその持ち方のお話をします。
「左手には盾だね」
「それで戦うんだよね」
 カルロスの口調はいつも通り陽気なものです。
「いざっていう時は」
「そうだよ、斧や槍も使うけれど」
 教授は五人にさらにお話します。
「剣も使ってね」
「それで、ですよね」
「船を使って急に出て来て」
「そして急に立ち去る」
「お身体も大きくて」
「迫力満点だったそうですね」
「そう、ただね」
 教授はバイキングの大きさのお話もしました。
「実は背は平均では一七〇位だったんだ」
「あれっ、それ位だと」
 モジャボロがそのお話を聞いて言いました。
「僕とね」
「あまり変わらないね」
「それ位の大きさじゃないかな」
「そう、実際にだよ」
 教授もその通りだとです、モジャボロに答えます。
「バイキングは当時としては大きかったけれど」
「その背丈はだね」
「平均ではね」
「一七〇位だったんだ」
「そうだったんだよ」
 これがというのです。
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