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シーズンを振り返り
第一章

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               シーズンを振り返り
 根室千佳は学校に持って来た新聞のスポーツ欄を見つつ自分の席で考えていた、クラスメイト達はその彼女に尋ねた。
「昨日のドラフトのこと?」
「そのことよね」
「ええ、今シーズンを振り返るとね」
 苦い顔でだ、千佳は友人達に答えた。
「どうしてもね」
「残念っていうのね」
「四位だったから」
「交流戦苦手っていう弱点が出て」
 まずはこのことから話した。
「それでその後もね」
「十一連敗よね」
「滅茶苦茶負けたわよね」
「本当に」
「それで最後もね」
 そちらの話もするのだった。
「四位だったし」
「緒方監督退任するしね」
「佐々岡監督には期待したいけれど」
「そのことも残念っていうのね」
「もう残念なことばかりよ」
 溜息と共に言うのだった。
「それで優勝したのは巨人だから」
「余計に悪いわよね」
「それじゃあ」
「千佳ちゃんにとっては」
「だからね、ドラフトでね」
 そこでというのだ。
「どんな人を獲得してどう育成するか」
「それが大事よね」
「起用方法とか」
「千佳ちゃんいつも言ってるけれど」
「猛練習は絶対として」
 カープ伝統のそれはというのだ。
「それでもどうした選手にするか、そしてどう起用するか」
「それよね」
「それが大事よね」
「どのチームもそうで」
「カープもよね」
「それで今凄くね」
 実際にというのだ。
「考えてるのよ」
「そうなのね」
「千佳ちゃんこの時期になったらいつもそう言うけれど」
「ドラフトがどうかって」
「そうね」
「ドラフトは大事よ、これと助っ人でね」
 この二つでというのだ。
「戦力が整うから」
「そこでFAないのよね」
「カープって」
「その選択肢は」
「だってお金ないから」
 このことについては最初からわかっているとだ、千佳は言い切った。
「ホークスとかと違いから」
「いや、あそこはまた極端でしょ」
「何でも出来る位じゃない」
「それこそ」
「ああしたチームと違ってね」
 カープ、このチームはというのだ。
「お金はないから」
「もうそれはわかっているから」
「そのうえでやっていくしかないから」
「だから育成なのね」
「それと助っ人なのね」
「そうよ、しかし今年カープは色々至らなかったわね」
 千佳はあらためて苦い顔で言った。
「粘りが足りなかったわ」
「それで巨人に優勝を許した」
「そのことが残念で仕方ない」
「そう言うのね」
「今更言っても仕方ないけれど」
 それでもとだ、やはり苦い顔で言うのだった。
「振り返ると反省材料が多いわ」
「というか」
 ここで友人の一人がこんなことを言った。
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