第七十七話 本当に食べてみた
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第七十七話 本当に食べてみた
遂に河豚料理が来ました、それで。
アメリカは覚悟を決めた顔で日本に言いました。
「いよいよだな」
「ではまずはお刺身からですが」
「奇麗だな」
お皿に飾られた河豚のお刺身、てっさを見て言います。
「まるで芸術品だぞ」
「はい、そこも凝るのが和食で」
「それで河豚もだな」
「そうなのです」
「そうだな、では食べるぞ」
「はい、一緒に食べましょう」
「死ぬ気で食べるぞ」
こう言ってお箸を手にするのですが。
中国はアメリカの手の動きを見て引いたお顔で言いました。
「遅くないあるか?」
「だから警戒しているんだ」
アメリカは中国にもこう言います。
「だからだ」
「間違ってもあたらないある」
「だといいんだけれどな」
「いい加減安心するよろし」
とにかくアメリカはまだ安心していません、何しろ毒がある生きものを食べることは慣れていないからです。
第七十七話 完
2019・10・20
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