第五十五話 おぢばのバレンタインその五
[8]前話 [2]次話
「何か皆自然にお祝いしていあすけれど」
「その辺りおみちは気に竹刀わね」
「そうですよね、日本人自体が」
「千里ちゃんもお寺や神社行くわよね」
「お父さんお母さんがお付き合いがありまして」
天理教の教会ともです。
「それで」
「そうよね、自然にお付き合いしてね」
そうしてというのです。
「いいしね」
「行事やイベントを楽しんでもいいんですね」
「そうよ」
「その辺り凄くおおらかですよね」
「おみちもそれで日本人もね」
「だから私もなんですね」
天理教の教会の娘ですけれど。
「バレンタインでチョコレートあげていいんですか」
「そうしてね、何ならね」
「何なら？」
「バレンタイン授業の後でこっちに来たら？」
詰所にというのです。
「そうしたら？チョコレート持って来て」
「そうしたらいいですか」
「そうしたらきっとあげるべき人にあげられわよ」
「そうなんですね」
「だから来てね」
「それじゃあ」
私は白石さんの奥さんのお話に頷きました、そうしてバレンタイン当日です。この日もたまたま会った阿波野君に言いました。
「今日放課後詰所に来たらいいって言われたの」
「そうみたいですね」
「あれっ、何で知ってるの？」
一緒に三年生の校舎から本校舎に行く渡り廊下を歩きながら阿波野君にお顔を向けて聞き返しました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ﾍﾟｰｼﾞ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿ｻｲﾄ〜
利用規約/ﾌﾟﾗｲﾊﾞｼｰﾎﾟﾘｼｰ
利用ﾏﾆｭｱﾙ/ﾍﾙﾌﾟ/ｶﾞｲﾄﾞﾗｲﾝ
お問い合わせ
2024 肥前のﾎﾟﾁ
しおりを解除