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ダンジョンに邪魔だゴッ太郎がいるのは間違っているだろうか
始動するゴッ太郎
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俺の名前は蛇間駄 後太郎。以前は牧場に勤務していた。牛を殴りたくて殴りたくてしょうがなかった俺は牛を殴る事を日課の楽しみにしていた。
当然周りにバレないように細心の注意はしていたつもりだった。
しかし何故か牛への虐待がSNSで拡散され、俺は牧場をクビになる羽目になってしまった。牧場主同士でのネットワークがある為、他の牧場で雇われるのは難しいだろう。牛を殴る事を生き甲斐にしていた俺は気軽に牛を殴れなくなってしまった事に絶望し首を吊りその生涯を終えた。


「……さい」
「目…さい」
「目覚めなさい」


その声で目が覚め、周りを見ると何もない真っ白な空間だった。目の前に目を向けると人間とかけ離れた美貌の持ち主がいた。
「貴方はお亡くなりになりました」


当たり前だ。首を吊ったのだから。


「貴方は選ぶ事ができます。1つ目は輪廻転成の輪に戻り新たな生を選ぶ事。もちろん記憶は残りません。」
「2つ目は地獄に堕ち終わらぬ責め苦を受け続ける事。」
「3つ目は異世界に転生して記憶を持ったまま新しい人生を歩み続ける事です。」

「異世界への転生?」

「はい。記憶を持ったまま好きな世界を選び生き直す事が出来ます。」

「なら牛を好きに殴れる世界に俺は行きたい??」

「特典などはどうしますか?」

「牛を殴れれば何でも良い!適当に決めてくれ!」

「分かりました。それではよい転生を」

女神は思う。かつて人類史上ここまで牛を殴る事に執着した人間がいただろうかと。彼の人生を覗き見たが牛を憎むようなエピソードは特になかった。幼少期、物心付いてからあったのは牛を殴りたいという純粋な欲求のみ。まるで牛を殴る為に生まれてきたような人間だ。
(好きに牛を殴れなくなるので彼は恐らくファミリアには入ろうとしないでしょう…自動でステータスを更新する機能を付けておきますか)

なにを隠そう彼の悪行が広まる原因となってしまったSNSの #邪魔だゴッ太郎クソコラグランプリ のタグを面白半分で作ったのは彼女であった。自殺の原因を作ってしまい罪悪感を感じた彼女は少しでも彼の願いが叶いやすくなるよう転生特典を考えるのであった。

ダンまち世界に誰よりも牛を愛し牛を殴る男が転生した。この事によって物語は大きく変わっていく事になる。





迷宮都市オラリオ。【ダンジョン】と呼ばれる地下迷宮を保有し世界の中心呼ばれるに相応しい巨大都市だ。
そんなダンジョンに潜り魔石やドロップしたアイテムなどを売り生計を立てる人間を冒険者と言う。強力なモンスターが蠢くダンジョンはいつ命を落としてもおかしくない。しかし冒険者として名を挙げれば大きな名誉と金銭を得る事ができる為、危険を顧みず冒険者になる若者は後を絶たない。今日もダン
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