第三百八十三話 Godその五
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「わかってな」
「戦ってっすね」
「勝てる様にな」
「なってるっすね」
「そうだよ、それとな」
今度ははじめと共に連携してファイズを倒して言った。
「こうしてな」
「連携すればっすね」
「余計にだろ」
「気持ちよく戦えるっす」
「だからな」
それでというのだ。
「俺達はな」
「このままっすね」
「戦っていこうな」
「わかったっす」
はじめも頷いてだ、そのうえでまたファイズと連携してオルフェノクを倒していった。戦闘がはじまるとすぐにだった。
菅山も戦場に来た、それで戦局を見つつこんなことを言った。
「いや、何かね」
「何かっていうと」
「想像していた以上に凄い戦いだね」
こう言うのだった。
「数も多いし」
「これが私達の戦いだから」
里奈は菅山にあっさりとした口調で答えた。
「聞いていたと思うけれど」
「いや、聞いているのとね」
「見るのはっていうのね」
「違うからね。百聞は一見に然かずというね」
「ああ、そういうことね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「実際に見るとね」
「本当に違うっていうのね」
「激しいね、オルフェノクが何百体も出て来て」
「数は今は九百二十五体だよ」
ゲルサドラはその数を正確に述べた。
「ただね」
「ただ?」
「やっぱり皆心がないよ」
ゲルサドラは感情の色を見つつ言った、勿論仲間達のそれも見えている。
「乾さん達は燃え盛る心が見えるのに」
「ああ、今のオルフェノクは心とかないから」
啓太郎が答えた。
「だからだね」
「それでだよね」
「うん、心がないこともね」
「当然だね」
「前からそれは見えていたよね」
「それでおかしいって思っていたけれど」
そのことがというのだ。
「今もね」
「思っているんだね」
「とてもね」
実際にというのだ。
「僕も」
「そうだよね、だから」
「今のオルフェノクは機械みたいなものなんだ」
「機械でも感情は持つね」
このことを指摘したのは菅山だった。
「時として」
「うん、それはね」
ゲルサドラは菅山のその言葉に頷いて応えた。
「そうだね」
「そうだよね、けれど」
「今のオルフェノク達は心がなくて」
「君にも見えないんだよ、私から見ても」
カイザに逆手のブレイドガンで切られたそのオルフェノクを見ての言葉だ、やはり一撃で倒れ灰になって消えている。
「彼等本能だけで暴れてめ」
「心がなくて」
「考えている様には見えないね」
「じゃあ本当に駒なんだね」
「うん、只のね」
「そうなんだね、何かそういうのを出して」
ゲルサドラはここはどうかという顔になって述べた。
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