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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:19 懸念と心配
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――sideギンガ――

 不思議なものだと思う。ミッドチルダの実家とは全然違うはずなのに、居間にいると凄く落ち着く。
 洋風とは違う和風。椅子とは違う座布団の上に座ってるとお母さんがお昼を作ってくれた。
 
 とても懐かしくて、二度と感じることのない事だと思っていた。
 
 シンプルなチキンソテーに、お味噌汁、サラダ。晩ごはんには奮発して今日はカレーを作るらしい。
 懐かしい、というより普通のお家って感じがする。何時もはお父さんと二人だし。家に居るときは私がご飯を作って、食べて、食器を洗って……。
 だけど今は、母さんが食器を洗うからゆっくりしときなって言われて、スバルと二人でボーッとしてる。
 そう言えば、昔……まだ私もスバルも幼くて、母さんが居る頃にお手伝いしたいと言ったときに母さんが言ってたっけ。
 
 あなた達がお腹いっぱい食べて、笑ってくれるだけで嬉しいんだ。と。
 
 そのお陰かな、今は凄く落ち着くんだ。
 
「……やっぱり、凄く懐かしいねぇ」

「そうね」

 パタパタと団扇で仰ぎながらスバルと二人でボーッとしてる。
 ここ最近は夢みたいな時間ばっかりで、あっという間に過ぎ去っていく。
 だけど……。

「……響とサトの話を聞いて、私、なんとなくティア達に会いたくなっちゃった」

 あはは、と笑うスバルを横目に、複雑な気持ちになる。
 元の世界に帰りたいなという気持ちもある、でも、だけど。

「……ギン姉は」

「スバルー、ギンガー。ちょっと買い出しに行くから付き合ってもらっても良いー?」

 スバルの言葉とタイミングよく、母さんのお願いを聞いて直ぐに体が動く。立ち上がると同時に、座ってるスバルへ手を伸ばして。

「スバル、行こう?」

「……うん」

 少し眉を潜めたスバル。気持ちは分かるよ。何がいいたいのかも、何を話したがっているのかも。

 だけどねスバル? 私はもう少し、この時間に……母さんと一緒の時間に浸っていたいんだ。

 
――sideフェイト――

「もーやだ。ほんときらい、さいあく」

「まぁまぁ、凄く可愛いよー」

 プルプルと震える響を後ろから抱きしめながら、頬ずりなんてしてみたり。
 幸い更衣室前とは言え人は来てないし、見られる心配もないし。

「……で、お手伝いサボってるテスタロッサ店員さんは何してるんですか?」 

「ん? この後はブレイブデュエルのフロアでお客さんの誘導だったり、デモプレイで戦ったりしてほしいってお願いされてるよ」

「あぁ、そうですか。早く行って下さいよもぅ……」

「んー。響も行くんだよー」

 え、と固まる響を後ろから抱っこして、そのままお姫様抱っこに移行する。直ぐに意識
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