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おぢばにおかえり
第五十四話 最後の学期になってその二十七

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「交際自体も自由になるじゃない」
「大学生になるとなのね」
「そう、絶対にアタックする子がいるから」
「いるかしら」
「もういたりしてね」
「いないわよ、そんな子」
 そんな子いる筈がありません、というか皆で私に誰かを言いたそうなのはわかりますが一体誰のことなのか。
「私の周りには」
「だから。ちっちはもうね」
「もう?」
「私達はわかっているから」
「私達はって」
「多分周りの人は皆よ」
 自分だけでなくというのです。
「わかってるし親神様も教祖様もね」
「わかっておられるっていうの」
「だからね」
「だからっていうの」
「そう、もうそれこそ神にもたれてよ」
 十二下りにある通りにというのです、よろづよ八首と十二下りの歌はおみちにとってとても重要な教えです。
「やっていけばいいわ」
「そうなの」
「だからね、もうちっちは考えなくていいの」
 そうだというのです。
「このことについては」
「そうなのかしら」
「そうよ、だからいいわね」
「考えなくていいの」
「そうしても絶対にいい結末になるから」
「絶対にって」
「ちっちが気付いた時にはね」
 何か変なことを言っていると思いました、自分が気付かないうちになんて。
 そんなお話をしていてです、私の高校生活の最後の時は過ぎていきましたが。
 その間毎日みたいに阿波野君と会っていてでした。そうしているうちに二月になってしまいました。


第五十四話   完


                    2018・9・13
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