第三百八十二話 Maskedriderその十一
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「似てるって言われてもね」
「それはどうしてかな」
「というか神様とか言って何もしてないのに喧嘩売るとか」
それはというのだ。
「随分と身勝手やから」
「だからだね」
「売られた喧嘩は買う?」
木場にこうも言った。
「私としては」
「ああ、それならね」
「納得した?」
「うん、そうした理由で戦う人も多いから」
木場が知っているそれぞれの世界の戦士達はだ。
「だからね」
「私の考えもええんやね」
「というか君俺達裏切ってスサノオにつく?」
「そんな考え想像もつかんから!」
カッツェははっきりと言い切った。
「何であいつの楽しみに協力するの!」
「そう考えるんだね」
「神様とか知らんし!」
カッツェはさらに言った。
「楽しみとか勝手にしろっての!」
「そう思うからだね」
「私嫌がらせには嫌がらせで向かうから」
「実にこいつらしい考えであるな」
パイマンはカッツェの言葉を聞いて納得した。
「嫌がらせは好きでもされると嫌であるか」
「そやから絶対にあいつにはつかんから」
「嘘を言ってないであるな」
「私あいつ心底嫌いだから!」
「ゲルサドラよりもであるか!」
「あいつは人間であいつは神様とか言ってるから」
そこが違うというのだ。
「だから違うから」
「嫌いでもあるか」
「嫌う内容とレベルが違うから」
「スサノオにはであるか」
「絶対につかんから」
それこそ何があってもという言葉だった。
「正直あいつの負ける姿見たいし」
「うむ、やはりこいつらしい考えであるな」
パイマンはあらためて頷いた。
「ではである」
「私ずっとこっちにいるから」
「スサノオと戦うであるか」
「そうするから」
こう言ってだ、そしてだった。
カッツェは戦士達の方にずっといることを言い切った、そして実際に彼ははじめの中にいた。そうして訓練にも参加していたが。
下手に出ようとするとはじめが殴る、草加はそのはじめに言った。
「君も随分と手が早いな」
「そうっすか?」
「ああ、カッツェに対しては」
「心の中で殴っているっすよ」
「実際にはか」
「拳は出していないっす」
身体でのそれはというのだ。
「だからいいんじゃないっすか?」
「そうした考えか」
「そうっす、駄目っすか?」
「いや、まあそれならな」
「いいっすね」
「そうかも知れないな」
「私は痛いけどね」
そのカッツェが言ってきた。
「それはいいんやね」
「というか君は少しやり過ぎだ」
草加はカッツェにはこう返した。
「君がしたことを聞いているとな」
「草加さんもそう言うん?」
「かつての俺以上に酷い」
「草加さんとは気が合うと思うけど」
「そうかも知れないがやはり違う」
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