第三百八十二話 Maskedriderその九
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「食うんだよ」
「そうなんだね」
「このカレーもな」
「乾さんも大変ですね」
清音はその乾を見てカレーを食べつつ言った。
「熱いものが苦手とは」
「ああ、そう言ってくれるか」
「はい、人それぞれでも」
「本当に昔からな」
「猫舌ですか」
「そうなんだよ」
「確か乾さんは元はオルフェノクで」
ここで言ったのは家累だった。
「ウルフオルフェノクでしたね」
「ああ、そうだよ」
「それで、ですか」
「確かにおかしいですね」
可愛らしい声がした、この声は家累のスマホから言ってきたが声の主はここで礼儀正しくライダー達に話した。
「私がギャラクシー、総裁エックスです」
「そうなんだな」
「コンピューターと思って下さい」
その様にというのだ。
「言うなら」
「そうですか」
「ああ、そしてな」
それでと言うのだった、乾に。
「俺はな」
「ウルフオルフェノクですね」
「そこで狼、犬といってもっていうんだな」
「はい、猫舌というのは」
「だから犬でも何でもな」
「猫舌はですか」
「仕方ないんだよ」
乾自身の特性でというのだ。
「どうしてもな」
「そうですか」
「ああ、それでな」
あらためて言うのだった。
「今のカレーもな」
「冷ましてですか」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「食うんだよ」
「そうだよ」
「ああ、それとな」
「それと?」
「おかわりもするからな」
カレーのそれもというのだ。
「美味いしな」
「そう言ってくれて嬉しいです」
つばさが乾はおかわりをすると聞いて述べた。
「ではどんどんですね」
「食うな」
「今日のカレーは特に自信がありますし」
「つばさちゃんお料理上手だしね」
オーディーもカレーを食べつつ言う。
「どんどんおかわりないとね」
「そうだな、食わないとだ」
丈もカレーを食べつつ言う。
「訓練が出来ないからな」
「腹が減ってはだね」
「はい、ですから」
丈は菅山にも答えた。
「是非です」
「今日もどんどん食べようね、私もね」
総理大臣である自分もとだ、菅山は言うのだった。
「食べないとね」
「総理大臣としてですね」
「満足に働けないんだよね」
「総理のお仕事は激務ですし」
「だから余計にね」
「そうですね」
「だから私もおかわりをするよ」
菅山もというのだ。
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