第三百八十二話 Maskedriderその七
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「私も思わなかったわ」
「そうですか」
「ええ、つばさちゃんは本当にね」
そのつばさの顔を見つつ話した。
「純粋な娘ね」
「そうですか、ですが」
「今はその純粋さがっていうのね」
「駄目だとも思っています」
つばさは里奈に目を伏せて答えた。
「本当に」
「いや、それが悪いんじゃなくてね」
里奈はそのつばさにこう話した。
「視野の問題でしょ」
「視野ですか」
「純粋でもいいのよ、けれど見るものをね」
それをというのだ。
「広く先までね」
「見ることですか」
「それでいいと思うけれどね」
「そうですか」
「まあつばさちゃんまだ高校生だし」
つまり若いというのだ。
「これからね」
「視野もですか」
「身に着けていくものだし」
「じゃあ僕のことも」
ゲルサドラも言ってきた。
「経験なんだ」
「そうよ、人は経験していって」
そしてとだ、里奈はゲルサドラにも話した。
「わかっていくものだから」
「僕もですね」
「そうよ、あと宇宙人っていっても」
生まれた星が違ってもというのだ。
「心が人ならね」
「人ですか」
「あんたにしてもね」
「そうですか」
「人でないのは」
それは何かというと。
「心がね」
「人でないならですか」
「そう、人でないのよ」
そうした者はというのだ。
「私達そうした奴も知っているし」
「オルフェノクのラッキーグローバーは・・・・・・違うであるな」
パイマンはすぐに自分の言葉を引っ込めた。
「そうであるな」
「ええ、あの連中はオルフェノクのつもりでね」
「人間だったであるな」
「そうだったのよ、もっとね」
「人間でない奴はであるな」
「もっととんでもない奴よ」
「サイコ殺人鬼やそうした奴か」
ここでこう言ったのは理詰夢だった。
「そうした奴がか」
「そう、文句なしに悪い奴っているでしょ」
「邪悪と言うべきであるな」
パイマンもここでわかった。
「そんな奴は実在するであるな」
「ベルクカッツェとはまた違う」
「カッツェはまだ人間であるな」
「その中にいるわよね」
「そうであるな、しかし」
パイマンは今度はゲルサドラを見てから話した。
「人間でなくなるのは悪意だけでなく」
「善意からもね」
「なるであるな」
「狂っていたり悪意が暴走してもなるけれど」
「善意が暴走してもであるな」
「人間でなくなるから」
そうなるからだというのだ。
「大事なのは心よ」
「だからゲルサドラも人間であるな」
「あんたもね」
パイマンもというのだ。
「そうなるわよ」
「そうであるか」
「姿形じゃないから」
大事であるのはというのだ。
「本当にね」
「そうであるな」
「だからあんた
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