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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第三十五話 楽園
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のの、次に火球が両肩から打ち上げられて2人に降り注ぐ。

「くっ…巨体なだけあって大した火力だ」

「弱点はアスロックが乗っているガレトクローネだ。あれを破壊すればこの巨大ロボットを倒せるはずだ…」

グラントルタはガレトクローネ…正確にはガレトクローネ内部のアスロックの第七波動のエネルギーの糸で動かしている。

つまり、動力源とも言えるアスロックを倒せばグラントルタは倒せるはずだ。

「(兄さんは先程の戦いでテセオとメカの大群を倒すのに無理をしたから体力の消耗が激しいからあまり無理はさせられないな)」

一方でGVは先程の戦いではアンリミテッドヴォルトを使っただけなのでまだ力には余裕がある。

「(まずは両腕を潰す。後はGVの最大のSPスキルに託すしかない。ここでSPスキルが使えない弊害が出るとはな)」

グロリアスストライザー

スパークカリバーの強化版であり、GVの最大のSPスキル。

その威力はGV以上の蒼き雷霆の能力者であったアシモフを未完成の状態で葬ったことから察することはでき、あれからもこのスキルの習得に訓練を重ね、エデンの兵士達との戦いを経て完成した一撃はかなり期待できる。

「砕け散れ!!」

グラントルタの両腕が床に叩き付けられ、それから凄まじい弾幕が襲い掛かる。

マッハダッシュを駆使してそれらをかわし続け、戻った両腕にソウはチャージショットを叩き込み、GVは避雷針を本体のガレトクローネに撃ち込んで雷撃を流し続け、ダメージを蓄積させていく。

「くっ…!!」

「よし!」

まずは右腕を破壊し、GVもガレトクローネのボディに亀裂を入れることに成功した。

「この程度で…!最大火力で燃え尽きろ!!」

右腕を失いながらも極太のレーザーを射出し、2人を薙ぎ払おうとするが、2人は即座にマッハダッシュと空中ダッシュを駆使して回避する。

「まだだ!」

もう一度レーザーを放射するが、2人は正反対の方向にマッハダッシュと空中ダッシュすることで回避するのと同時に反撃する。

「(やはり図体がでかいせいで機動力は無いようだな)」

GVは再びガレトクローネに避雷針を撃ち込み、ソウは左腕に集中攻撃を仕掛ける。

「小癪な…!」

左腕と本体に蓄積していくダメージにアスロックは苛立ちながらも反撃する。

火力は凄まじいが、巨体過ぎる故に小回りが利かないために攻撃は回避しやすかった。

「迸れ!紅き雷霆よ!プラズマビット!!」

ホバリングで滞空しながらショットとビットの雷撃弾を乱射する。

絶え間ない連続攻撃によって左腕を破壊、残るは胴体と本体のガレトクローネのみとなる。

「馬鹿なっ!?」

「GV!叩き込め!!」

とどめとばか
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