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おぢばにおかえり
第五十四話 最後の学期になってその二十三

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「私の大教会もそうなのよ」
「確か近鉄大教会よね」
「そう、あそこね」
 近鉄大教会は八尾市にあります、つまり奥華と同じ街にあります。
「美人さんが多いのよね」
「おみち全体でそうよね」
「佐野先輩も小柄で可愛いし」
「奥華もかなりね」
「うちの学校も教校学園高校もね」
 おぢばにあるもう一つのおみちの高校です、全寮制で天理高校とは少し違う教育方針で男の子の制服はブレザーです。
「可愛い娘多いわね」
「そうなのよね、ちっちにしても」
「私はそうじゃないでしょ」
 自分でわかっています、子供の頃ブスって言われたこともありますし。
「小さいしね」
「いや、本当にね」
「可愛いっていうの?」
「かなりね。自信持っていいわよ」
「そうかしら」
「童顔垂れ目八重歯、小柄でしかもスタイルいいしね」
「胸小さいけれど」
 スタイルも自信ないです、もっと言えば小柄なことが一番のコンプレックスです。結局一五〇以上大きくなりませんでした。
「いいの?」
「それがいいって子も多いから」
「本当かしら」
「本当よ。そりゃ長池先輩も高井先輩も他の先輩の人達も胸ある人多かったけれど」
 長池先輩はスタイルもよかったです、冗談抜きで私が男の子なら先輩に告白していました。
「私ないから」
「だからスタイルは胸じゃないの」
「じゃあ何なの?」
「胸の大きさだけじゃなくて形もあって」
 何かそれも言われるみたいです。
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