第三百八十一話 Gaccyamanその十五
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「よく見てよく考えることがな」
「そうですよね」
そのつばさも応えた。
「私もわかりました」
「そうなったんだな」
「よく」
少し俯き悔やむ顔での返事だった。
「本当に」
「ならいいさ、もう繰り返さないな」
「それならですか」
「いいだろ、人間ってのは馬鹿だからな」
乾はつばさにこうも言った。
「間違えるさ、それでもな」
「その間違いからですか」
「色々勉強してな」
そうしてというのだ。
「賢くなっていくんだろ」
「だからですか」
「わかったならな」
それならというのだ。
「いいだろ」
「そうなんですね」
「ああ、それでな」
過ちから学べばというのだ。
「いいだろ、それでスサノオとの戦いもな」
「学んでいくことですね」
「それでいいだろ」
「私もですね」
「ああ、そういうことでな」
乾は不愛想なままだったがそれでもつばさに言うことは言った、そうしてそのうえで彼等はというと。
ここでまた新たな仲間を知った、スーツ姿の痩せたいささか風采の上がらない初老の男が場に来たのだ。
「あれっ、見ない人達がいるね」
「仮面ライダーの人達っすよ」
はじめが彼に微笑んで答えた。
「この人達が」
「ああ、そうなんだ」
「はい、無事に会えて来てもらったっす」
「それはよかったね、私は菅山誠太郎といってね」
男は自分から名乗った。
「この世界の日本の内閣総理大臣だよ」
「そうか、宜しくな」
乾は菅山にもすぐに応えた。
「俺は乾巧、仮面ライダーファイズだ」
「ええと、仮面ライダー」
「ファイズだ」
「ファイズだね、わかったよ」
菅山もそれならと頷いた。
「私もね」
「これから宜しくな」
「それじゃあね」
「あと皆来たな」
ここで色々な面子が来た。
「ガッチャマン勢揃いだな」
「うん、入り口で会ってね」
菅山はパイマンに応えた。
「繭之美家勲はボディーガードをしてくれていて一緒だったけれどね」
「それでもだな」
「他の人達ともね」
「合流したな」
「うん、それで一緒にここに入ると」
それでというのだ。
「仮面ライダーの人達もいたよ」
「そういうことだな」
「我々から見てね」
「わかったである、では皆名乗ってくれ」
パイマンはあらためてその新たに来た面々にこう告げた。
「それぞれな」
「それでは」
まずは一人が名乗った。
金髪の眼鏡をかけたすらりとしたスタイルの今時の青年である。
「橘清音です、G−96です」
「枇々木丈だ」
一九〇近い長身に逞しい身体の緑の見事な髪の毛と鋭い目の男だ。
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