暁 〜小説投稿サイト〜
母の秘密
第四章

[8]前話 [2]次話
「透け透けのネグリジェとかキャミソールとか」
「そういうのもあるの」
「それはまた多いわね」
「またマニアックね」
「小奈美ちゃんのお母さんも凄いわね」
「お父さんも一緒に楽しんでるのね」
「ウェディングドレスとか浴衣もあって」
 そうした服まで母のクローゼットにはあったのだ。
「もう見ていて気が狂いそうだったわ」
「そんな筈ないって思ったら」
「実際にあって」
「それもそんなにあったから」
「余計にっていうのね」
「ええ、お母さんがね」
 こうも言うのだった、項垂れたまま。
「それもお父さんもね」
「だからそんなものでしょ」
「誰だってそうでしょ」
「人間趣味は色々っていうし」
「夜の方だってそうでしょ」
「楽しみ方はそれぞれよ」
「そう言うけれど」 
 それでもという口調での返事だった。
「目にしてみるとね」
「ショックだったっていうのね」
「どうしても」
「そうだったのね」
「そうよ、本当にショックで」
 それでというのだ。
「今冗談抜きでへこんでるわ」
「だからそういうの人それぞれだし」
「コスプレにしてもね」
「あとSMも」
「そうしたことも」
「世の中もっと変な趣味の人だっているし」
「変って何よ」
 それがわからなくてだ、小奈美は友人達に訪ねた。
「一体」
「いや、相手人間とは限らないっていうか」
「もう何人でもとか」
「そっち凄いのあるらしいわよ」
「女の人同士とかね」
「男の人同士とかでも」
「同性愛はわかるけれど」
 ただし小奈美はそっちの趣味はない、少なくとも自分にはそうしたものに興味がないと考えている。
「けれどね」
「それでもなのね」
「夜のことでも色々なのは」
「わからないのね」
「というか目で見ても」
 またこう言うのだった。
「お母さんにそうした趣味があるなんて。お父さんにも」
「だからそれぞれって言ってるじゃない」
「私達ずっとね」
「それこそ食べものの好みと同じじゃないの?」
「そうよね」
「私ハンバーグ好きだけれど」 
 小奈美の大好物の一つだ、他には八宝菜や海草サラダ、マカロニ等が好きだ。尚嫌いなものは椎茸である。
「他の皆がそれぞれ好きな食べものあるのと同じ?」
「そんなものでしょ」
「私達そっちの経験はまだだけれど」
「それでもね」
「それぞれ好きなものあるから」
「夜だってそうでしょ」
「そんなものかしら」
 ここまで言われてだった、小奈美も遂に少しだが納得した。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ