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虹にのらなかった男
P12
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を抜いて、ぶん投げた。

投げられたビームサーベルは回転しながらドップ編隊へ。

勿論回避される。

だが、AF-16というコマンドは、まだ終わっていない。

ガンダムがビームサーベルをビームライフルで撃った。

そう、Zのアレである。

散弾となったビームがドップに降り注ぎ、ことごとく撃墜した。

ほぼ一発芸だが…まぁ危機を乗り越える為だ。

そういえば、シャアが出て来てないな…。

まぁ、いいか。

撤退するドップ編隊とそれを援護するマゼラアタック隊。

ホワイトベースの甲板に乗って、マゼラアタック隊をビームで牽制する。

襲撃隊は全て撤退した………はず。

「MS隊に告ぐ。アムロとハヤトはビームライフルとの交換作業とキャノンの装弾を。
カイとリュウはホワイトベースの上部甲板で待機。
ローザは後部ハッチから着艦。ゆっくり休め」

『中尉さんはどうすんのヨ?』

「ホワイトベース上空を飛ぶ。既に見つかっているんだ。変わらんさ」

ああ、そうだ。

「整備班はローザのアブルホールを使えるようにして、直ぐに発艦出来るよう用意しておけよ」

『お断りします。副所長』

「アオ?」

『やぁアベル君。君の魂胆はわかっているよ』

『父さん?』

通信にテムさんが割り込んできた。

『どうせ休息もせずに機体を乗り換えて空対空監視に戻る気だろう』

「よくおわかりで」

『君はもう少し周囲を信じるべきだ。アムロ』

『はい、父さん』

『ガンダムの整備が終わったらコアファイターで出撃、アベル君と交代だ』

『わかりました!』

『異論は無いな? アベル君?』

「はい、テムさん」

たしかに、もう少し味方を信用すべきだな……。


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