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天使の塔の秘宝達
第三章

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「そちらもです」
「効果があるな」
「そうです、私の神具にしても」
「蝶のナイフもな」
「属性はありません」
 完全な無属性だというのだ。
「その為です」
「天使にも通じるな」
「普通に。どの属性の相手にもですが」
「天使にも然りやな」
「はい」
 だからだというのだ。
「充分以上に戦えます」
「そういうことやな」
「玲子さんの鎌もそうですね」
「この大鎌に属性はない」
 アダマスの大鎌、これにはというのだ。
「特にな」
「それで、ですね」
「そうだ、特にだ」
 これといってというのだ。
「攻撃を行ってもな」
「そうしてもですね」
「属性は関係ない」
「そうですさかい」
「戦っていけるな、有利に」
「そうです、それとここは罠が多いですが」
 ビクトリアは今度は塔の中のことも話した。
「しかし」
「自分はシーフだ」
「もう罠については」
 それこそというのだ。
「何でもないです」
「そういうことだな」
「片っ端から見付けて」
「解除していくな」
「天使が知恵を絞ってもうけた罠達も」 
 塔にあるそれ等もというのだ。
「全てです」
「解いていって」
「頂上まで向かいましょう」
「ではな」
 玲子はビクトリアの言葉に頷いた、そうしてだった。
 二人で塔の中を天使達を倒しかつ罠を解除して秘宝を一つまた一つと手に入れていった。見事な武器や防具に。
 アイテムもあった、そうしたものを手に入れつつ先に咲に進んでいってそして遂に最上階まで着いた。
 そこは天文台だったがここに来てだった。ビクトリアは玲子に顔を向けてそのうえで彼女にこう言った。
「ここで、ですね」
「何があるか」
「はい、それですが」
「あの宝箱達を開けるか」
 天文台の中央に二つあった、その宝箱達を見て言うのだった。
「今から」
「二つありますが」
「こうした場合はな」
 二つ横に並んでいるそれ等はというのだ。
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