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天使の塔の秘宝達
第一章

[2]次話
               天使の塔の秘宝達
 ビクトリア=ペドリーニャと壇玲子は今はビクトリアの神託で地下世界のピーセクに来ていた、この街に来てだった。
 ビクトリアは玲子にすぐにこんなことを言った。
「この街の近くには十五階建ての塔がありますが」
「その塔が」
「若しかすると」
 こう玲子に言うのだった。
「私の神託の場所やないかと」
「思ってるんやな」
「はい、ですが」
「そうやないかも知れん」
「まずは神託でありそうな依頼を探す為に」
 その為にとだ、ビクトリアは玲子に話した。
「街のギルドに行きましょか」
「そうするか」
「そのうえで」
「神託を探して」
「これやって思うものがあれば」
 その時はというのだ。
「是非共です」
「依頼を受けるんやな」
「そうします」
「ほなな」
「はい、ギルドに行きましょう」
 こう玲子に話してだった、二人で神託を探す為に旅の冒険者だと素性を隠したうえで街のギルドに入った。すると。
 ある依頼を見てだ、ビクトリアは玲子に話した。
「先程お話した塔のお話ですが」
「塔の中の秘宝をか」
「全て手に入れる」
「その依頼やな」
「はい、ですがあの塔のことを詳しくお話しますと」
 ビクトリアは玲子に真剣な顔で話した。
「あの塔は問題がありまして」
「問題?」
「はい、天使達が天界から来ていて」
 この世界では天界の天使達も人を助けるとは限らない、人の種族である天使に善人と悪人がいるが彼等は天界のキリスト教の神の下で動いていて彼等の都合で人を攻撃したりもするのだ。そうした理由で悪魔が人を助けることもある。
「そしてです」
「秘宝達を護ってるか」
「そうです、天使達は強いですね」
「ああ、悪魔と同じ位な」
 尚天使は聖属性で悪魔は闇属性である。
「従えているモンスターもおったりして」
「ですから」
 それでというのだ。
「あの塔もです」
「厄介な場所か」
「はい」
「ほな冒険者も」
「殆どです」
「入らんか」
「強力な天使達と戦えて」
 そして勝つことが出来てというのだ。
「秘宝達を手に入れられるとなると」
「難しいか」
「ですから」
「そうか、けどな」
「私達なら、私達でもセラフ達は少し強いですが」 
 悪魔で言うとアークデーモン位の強さだ。
「ですが」
「それでもやな」
「天使長にも勝てますので」
 星の者達の実力ならというのだ。
「そうですさかい」
「ここはやな」
「行きますか」
「自分の神託や」
 だからだとだ、玲子はビクトリアに答えた。
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