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妖女の正体
第六章
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 二人で金塊を拾ってそうして翌朝市庁舎で市長にことの次第を報告すると市長は深刻な顔になって述べた。
「まさかです」
「サキュバスクイーンの様な高位のモンスターがですね」
「街に入り込むとは」
「こうしたことはですね」
「これまでなかったですが」
「それはこれまでのことで」
 それでというのだ。
「この街は歓楽街なので」
「だからですか」
「淫魔が入り」
「そして精気を吸い取る糧にすることも」
「そのこともです」
 まさにというのだ。
「あるので」
「だからですね」
「これからは」
「はい、くれぐれもですね」
「結界だけでなく」
「街の中も警戒して」
「そしてです」
 そのうえでというのだ。
「街の出入り口の門の監視もです」
「怠らないことですね」
「そうしていくべきです、悪意を持つ輩はどんな手段を使っても街に入って悪事を為そうとしますから」
 横溝は言ってだ、そうしてだった。
 市長も今回のことから門や市内の監視を強めることにした、街の騒動はそうした政の結果にもなった。
 ことが終わってから横溝は島崎を鍋を出す店に行った、その店で。
 牡丹鍋に豚の網焼き、茸のひたしに玉子焼き、鮭の塩焼きを注文しデザートに三色団子を注文し日本酒も注文した。
 そのうえで乾杯し飲んで食べているとだった。
 横溝の手にあるものが宿った、それが何かと思っているとすぐに心に聞こえてくる言葉が彼に教えてくれてそれを島崎にそのまま話した。
「七十二道神霊符です」
「それが自分の新しい神具やな」
「これまでの陰陽道の札よりも遥かに強いです」
 横溝も陰陽師だ、それで式神となったり摩に打撃を与える札を使う。投げることも多い。
 これまでも横溝の能力の為かなりの威力があったがだ。今度は札にも相当な能力があると鍋の猪肉を食べつつ話した。
「それは」
「そうした武器が手に入ったか」
「そうです、そしてわたくし自身も神託を適え」
 心の中に聞こえてくる言葉は続いていた、横溝はそれをさらに話していった。
「全体的に一回り強うなりました」
「そのこともよかったな」
「まことに」
 横溝は鮭の塩焼きを食べる島崎に応えた。
「よかったです、では」
「これからのことか」
「わたくし達の目的は何か」
 このことも話すのだった。
「星の者の」
「そのことは言うまでもないわ」
「はい、この世界を救うことです」
 自分達の使命、やるべきことも話した。
「ですから」
「それでやな」
「これで終わりと思わずに」
 ここで横溝はおちょこで酒を飲んだ、そうして言うのだった。
「これからもです」
「是非共な」
「戦って行きましょう、ですから」 
 それ故にとだ、横溝は島崎にさらに話した。
「ここで飲んで食べた
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