暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
Duel:04 世界が違っても、貴女は貴女だと
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奏もそれ以上の質問は行わない。震離がそう言い淀むのはちょっと気になるが……おそらく誰かの関係者かな? 奏達と情報交換をした時に聞いた話だと。白銀のポニーテールの女性と言ってたな。目元は髪で隠れて見えなかったらしいが……。
 まだ会ったのが奏とはやてさんだけだから分からないんだよね。ただ、奏曰く。誰かに似てたとの事だけど……。
 
 それにしても銀髪のポニーテールの人……どっかで見たことあるような、どこだっけ?

「響。始まるよ?」

「あ、はい」

 フェイトに言われて、一旦考えるのを辞める。情報なさすぎて考えても仕方ないしね……って。

「……っ」

 背後から息を飲む声と共に、フェイトの腕に力が入ったのがわかった。
 相手側の三人の中に、金髪の……それこそフェイトにそっくりな少女が一人居ること。それ以外は、小さなギンガと……殆ど変わりのないヴィータさんが居る。
 やべぇ、ギンガの個性が殺されてるわ……フェイトにそっくりな女の子の出現と、まったくもって変わってない人のせいでなんか……。

『響? 何かあった?』

「……いや何も?」

 なんてことない様子でこちらに通信飛ばしてきたんだけど。不思議そうにしてた所を見ると本当に気になってこっちに飛ばしててきたんだろうなぁ。

 しかし……てっきり、はやてさんのちっちゃい版が、もしくはそのそっくりさんが出てくるかと思ってたんだけどなぁ。


――side流――

「王もはやても出なくて良かったんですか?」

 この選出には私も驚いた。三人ということだけど、経験豊富……と言うよりずっと出たそうにしていたヴィータに。最近始めて、チームアップの特訓も兼ねて参加することになったギンガ。そして、それを指揮するのは王か、はやてかと思ってたんだけど……。

「……嫌な予感がする。我は降りる」

「私は逆に面白そうやと思っとるけど。今回はヴィータとギンガのレベルアップを兼ねとるからなぁ」

 ……そういうものなのかな?
 時間もそろそろ良い頃ですし、この一戦で今日は終わりかな? 

「……それにしても」

「言うな。久しぶりの強者に心滾っておる。そっとしてやれ」

 ちらりと視線をずらせば、シュテルが先程の試合、そしてレヴィの試合を熱心に観察してる。勿論現在開始されてる試合も見ながらも、心はどちらかとフェイトさんの試合の方へ。
 最近は同等になりつつあるとは言え、個人戦は相変わらずシュテル、フェイト、レヴィ、そしてそもそも別格な姉妹の御二方と、シグナムさんって順ですからねぇ。その中で現れた強者の存在が良い影響を与えてくれれば……。

 あぁ、ダメだ。意識を落ち着かせようとすると、色々考えてしまう。あの人達の出現の意味。その事を深く考えて
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