第三百八十一話 Gaccyamanその二
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「そうしていたっすよ」
「そうだったんだな」
「はい、じゃあ今から他のライダーの人達もですね」
「呼ぶがいいよな」
「お願いするっす」
はじめは乾に微笑んで答えた。
「それで」
「よし、それじゃあな」
「お願いするっすよ、あとこちらの人もライダーの人ですか?」
はじめは啓太郎を見て乾に問うた。
「そうっすか?」
「あっ、俺は違うから」
その啓太郎がはじめに答えた。
「仮面ライダーには変身しないし戦闘も出来ないよ」
「じゃあサポート担当っすね」
「わかるんだ」
「私達にも基本そうした立場の人いるっすから」
だからだとだ、はじめは啓太郎に答えた。
「わかるっす。あとっす」
「あと?」
「実はこのお店に来るまで一緒だったんですが」
こう前置きしてだ、はじめは乾達に話した。
「ちっちゃいパンダ見ませんでしたか?」
「小さいパンダ?レッサ―パンダか?」
乾は小さいパンダと聞いてこう返した。
「あの生きものもかなり珍しいだろ」
「街歩いていたら大騒ぎだよね」
それこそとだ、啓太郎も言った。
「本当に」
「そうだよな」
「あっ、レッサ―パンダじゃなくて白黒のです」
「あっちのパンダなんだな」
「そうっす、ただ大きさは三十センチ位でっす」
「それで小さいか」
「そうしたパンダっす」
はじめは乾にあっさりとした口調のまま話した。
「それであれこれ騒がしい人っすが」
「喋ることもするんだな」
「そうっす」
「それで君はガッチャマンか」
「そうである」
入口から草加そして高い女のものを思わせる声が聞こえてきた、そしてだった。
草加がはじめた言った通りの小さなパンダと共に店の中に入ってきた、そうしつつ彼に言われていた。
「吾輩はガッチャマンのリーダーパィマンで一ノ瀬はじめという少女と共にこの世界に来たのである」
「店の前にぬいぐるみがあると思ったな、俺は」
「最初はそう思ったであるか」
「喋っておもちゃかと思った」
ぬいぐるみの次はというのだ。
「そしてロボットともな」
「面白い着眼点であるな」
「面白いか、ただ君の動きを見ているうちに」
「異星人とわかったであるな」
「ああ、来たと思った」
「来た、であるか」
「新しい戦いがな」
まさにそれがというのだ。
「そう思った」
「というと君は仮面ライダーか」
「ああ、ここにいる連中と同じ仮面ライダーだ」
ここで草加は乾達に顔をやった、そのうえでパンダにあらたえて言った。
「その一ノ瀬はじめっていうのはこの娘じゃないかな」
「むっ、その通りである」
パンダははじめを見て目を瞠って草加に答えた。
「まさかここで会うとはである」
「そうなると思っていたけれどね、俺は」
「そうであるか」
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