暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第五十四話 最後の学期になってその十七

[8]前話 [2]次話
「回廊ひのきしんするなんて」
「ちょっとやそっとじゃないわね」
「本当にね」
「冗談抜きでいい教会長さんになれるかもね」
「実際教会も色々あるからね」
「事情教会もあるしね」
「女の子だけの教会とか」
「だからね」
 その為にです。
「皆言ってると思うけれど」
「阿波野君をなの」
「大事にしないと駄目よ。多分ね」
「多分?」
「ちっちって性格もいいから」
「性格も?」
「実際ちっちって可愛いわよ」
 こんなことも言ってきました。
「小柄で童顔でショートヘアでね。色白で可愛いのよ」
「私ブスって言われたわよ」
 子供の頃です、本当に言われました。その言われたことは今もはっきり覚えていて嫌に思っています。
「はっきりとね」
「いや、可愛いわよ」
「そうなの?」
「ええ、本当にね」
 こう私に言うのでした。
「だから安心してね」
「私は可愛いの」
「それに性格もいいから」
 こうも言ってきました。
「さらにいいわよ」
「性格いいかしら」
「意地悪しないし穏やかで嫌味でもないし」
 私のそうしたところを言ってきました。
「他の人に何か押し付けたり卑しいことしないし」
「卑しいことって」
「自分より弱いと思った人に高圧的だったり頼り時にへらへらしないでしょ」
「そんなことしないわよ」
 私はその娘にムッとしたお顔で返しました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ