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星河の覇皇
第七十二部第二章 アウトカースト政府その四

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「ジャバル主席がどういった人物かも」
「若き主席殿ですね」
「英雄でしょうか」
「マウリアと」
「そうした御の若き英雄ですね」
「若しかする仁かも知れませんね」
 こうした見方も出ていた。
「あの方については」
「ですね、では注視していきますか」
「我々にしましても」
「そしてわかったことがあれば知らせる」
「サハラに対して」
 まさにというのだ、そしてだった。
 彼等は中華料理を食べつつさらに話していった、最後にデザートが出たが杏仁豆腐やマンゴープリンといったものだった。
 大使達はデザートも食べつつだ、こんなことも話した。
「いや、マウリアにはですね」
「普通はこうしたものはないですから」
「まさにカレーばかりで」
「カレーといっても種類は多いですが」
 それでもなのだ。
「とかくカレー味ばかりで」
「こうした味はないですから」
「流石に甘いものはカレー味ではないにしても」
「それでもです」
 どうにもというのだ、連合から来た彼等にしては。
「流石に他はないのかとなります」
「カレー以外はと」
「そして実際にそうですから」
「余計に困ります」
「生ものもないです」
 ある大使はこうも言った。
「お刺身も」
「和食のですね」
「あれも確かにないですね」
「麺類にしてもカレーです」
「カレー味です」 
 さながらカレースパゲティやカレーうどんの様にだ。
「そこが困ります」
「本当にそうですね」
「様々な味が欲しいですが」
「連合の様に」
「お陰で大使館では自炊です」
「私もです」
「食材や調味料はありますので」
 マウリアで買える、だが牛肉は殆どない。
「それで自炊ですね」
「時間はあるのでじっくりと作れますし」
 このことはとかく仕事がないからだ。
「若しくはこうした連合市民用のお店で食べる」
「そうするしかないです」
「いや、時々でもカレー味以外は食べないと」
「他の味を忘れます」
 そうなってしまうというのだ。
「確かに生ものがないです」
「こちらでは食べませんから」
「特に日本人が困るそうですね」
「お刺身が食べられないので」
 だから日本政府から来ている大使は代々日本料理店に入り浸っている、そこで刺身や寿司を楽しんでいるのだ。
「マウリアにいますと」
「それも長い間そうですと」
「料理ですね」
「そこが気になりますね」
「全くです」
 最後は料理の話だった、彼等各国の大使達はようやくアウトカースト層について知った位だ。だがそれは彼等だけでなくだ。
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