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小さな洞窟
第一章

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               小さな洞窟
 ダヴィド=アグノンと欧天達は今はアグノンの神託で地下世界のオルシュチンに来ていた、アグノンはそこに入ってすぐに欧に言った。
「この街は小人族が多い」
「そうした街やな」
「フェアリー族もな」
「つまり身体の小さい種族が多いんやな」
「そや、ホビット達も多い」
 彼等もというのだ。
「とにかく小柄な種族がな」
「多い街やな、実際に」 
 ここで欧は街の中を見回した、するとだった。 
 実際に小人やフェアリーそしてホビット達も多い。それで言うのだった。
「ここは」
「そやろ、それで私の神託も」
 アグノンはこちらの話もした。
「多分な」
「小さな種族とか」
「関係あるやろな」
 こう語るのだった。
「多分にしても」
「そやな」
「そうや、それでな」
「これからその神託をやな」
「探して」
「そしてやな」
 欧もアグノンに応えて話した、中世の東欧の趣の美しい街の中で。
「あらためて」
「神託を適えて」
「新しい神具を手に入れて」
「全体的に強くなろうな」
 アグノンは笑顔で話した、そうしてだった。
 二人は旅の冒険者と素性を隠したうえで冒険者のギルドに入った、そうしてアグノンの神託でありそうな依頼を探していると。
 ある依頼を見てだった、アグノンは欧に言った。
「この依頼がな」
「自分の神託か」
「そうみたいや」
「そうか、ほなな」
「この依頼受けるで」
「わかった、しかしな」
 ここでだ、欧はアグノンに難しい顔で話した。
「この依頼はな」
「厄介や依頼やってやな」
「思うけどな」
 こうアグノンに言うのだった。
「ほんまに」
「ああ、身体を小さくしてな」
「それも今の身体の二十分の位置や」
 そこまでなるというのだ。
「それこそ小人とかフェアリーよりもな」
「まだ小さくなってな」
「それで挑む依頼やからな」
 それ故にというのだ。
「これはな」
「相当難しいな」
「街の小さな洞窟の奥に入ってもうた街の領主さんの奥さんの宝石を取り返す」
「そうした依頼やが」
「その洞窟には虫がよおさんおってな」
 そうしてというのだ。
「モンスターもおる」
「そう考えるとな」
「洞窟に入ることはな」
「かなり難しいな」
「そこでことを果たすのは」
「小さな虫も」
 普段の身体の大きさから見ればだ。
「それもな」
「こっちが小さくなるとな」
「忽ち巨大なモンスターや」
「そうなるな」
「身体の大きさが二十分の一になると」
 それこそというのだ。
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